2012年04月26日

電力供給不足の危機管理について

政府「エネルギー・環境会議」資料によると、全原発停止なら今夏の節電要請は必須のようです。

今夏の電力供給見通し
 東京電力関西電力中部電力その他※
猛暑ケース▲13.4▲19.31.5▲9.2
昨年並み5.5▲9.09.14.1

注)政府「エネルギー・環境会議」資料より
  ※沖縄を除く9電力 ▲は供給不足

電力の約3割を供給してきた原子力発電所。5月までに再稼働がなければ、国内全原発が停止することになります。
2010年並の猛暑なら沖縄を除く9電力で9.2%の供給不足になると見込まれています。昨年並みでも関西、九州、四国、北海道の4電力会社は供給不足を見込んでいます。
電力需要の増加に供給が追いつかない場合、電圧や周波数が急変動したり、停電したりして、産業活動や一般生活に大きな影響がでることは避けられません。そんなリスクを回避する準備は重要な課題になっています。


弊社がユーザーから相談を受け対処・支援した方策を以下にご紹介します。

【平成23年度緊急対策事業 中小企業向け電力供給経営促進支援事業】
東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社は、電力確保に努める中小企業向けに“自家発電・蓄電池導入”の支援事業です。
(※詳細は、公社ホームページをご覧下さい。)

概要は次の通りです。
・助成対象者
   生産活動・事業活動の継続にあたって、自家発電設備・蓄電池による
   電力確保が必要不可欠な都内中小企業者及び中小企業グループ  
・助成対象機器
   1. 原則として1基出力10kw以上の内燃力を原動力とする自家発電設備・
     コージェネレーション及びその付帯設備
   2. 原則1基蓄電池容量2kWh以上の蓄電池及びその付帯設備  
・助成対象経費
   助成対象機器の導入に必要不可欠な設備費、設計・工事費
・助成率・限度額
   中小企業者 2/3以内(2,000万円限度)平成24年9月30日までに申請

【自家発電設備の設置事例】
生コンクリート工場への設置状況、操作確認、騒音測定の写真です。
この設備は、軽油を燃料源としますので各地区の消防署への届け出が必要になります。
(消化器・表示板の設置と設置方法等の届け出等指導を受ける必要があります。)

1. 自家発電設備 発電機
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2. 発電機始動状況
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3. 発電機接続状況(キュウピクルへの接続)
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4. キュウピクル・100V変換トランス・操作配電盤
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5. 騒音測定 最大85デシベルの音量を確認
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節電及び電力不足対策等、ご相談はぜひ弊社営業までご連絡下さい。
 
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2012年03月09日

東京コンクリート診断士セミナー開催報告

東京コンクリート診断士会、東工大応用セラミックス研究所共催のもと、3月1日(木)午後1:00〜5:00、東京工業大学 田町キャンパス・イノベーションセンター1階国際会議室において東京コンクリート診断士会第12回技術セミナーが開催されました。
日本コンクリート診断士会、東京コンクリート診断士会、地区診断士会、各会員及び法人会員の方々78名の参加があり、会場はほぼ満員と盛況のうちに行われました。

当日の流れは以下の通りでした。

1 開会挨拶
   TCD会長 小野定氏
2 講演:東京スカイツリーの建設とコンクリート技術
   (株)大林組技術研究所 生産技術研究部 主任研究員 神代康道氏
3 講演:クモノス、サーモグラフィー、レーザースキャナを活用した劣化調査・解析技術
   関西工事測量(株) 東京事務所長 生川慎氏
4 討論会:コンクリート診断士の役割と今後の診断士会活動について
   話題提供(1) コンクリート診断士のモラルについて TCD会長 小野定氏
   話題提供(2) 高知県コンクリート診断士会の活動と品質管理に関する研究
          高知県コンクリート診断士会 会長 原田隆敏氏
5 事務局からのお知らせと閉会挨拶



1 開会挨拶

小野会長開会挨拶では、東工大応用セラミック研究所によるワークショップの一環と東京コンクリート診断士会による技術セミナーの共催である旨説明がありました。

2 講演:東京スカイツリーの建設とコンクリート技術

東京スカイツリーは、2月29日に竣工式を終え、ついに完成に至りました。まさに話題の建造物についての建設技術、特にコンクリート技術に関する点で興味深い講演でした。
東京スカイツリーは、鉄塔であるためコンクリート構造物ではなく鉄構造物です。今回は、コンクリートに拘わる技術に関する内容でした。

a 世界一の高さのタワーを支える基礎杭 (ナックル・ウォール/大林組の開発)
 634m(ムサシ・武蔵)の高さを支える底部は、一辺が68mの三角形。
 縦横比9:1のスレンダーなタワーとなりました。地震や風による引き抜きや押し込み
 の強い力に対応するため、節の付いた特殊な構造の壁状にすることで摩擦抵抗を
 大きくしています。
  GL35m/連続地中壁杭(鉄筋コンクリート造)
  GL50m/節付き連続地中壁杭(鉄骨鉄筋コンクリート造)
  (http://www.nikken.co.jp/ja/skytree/structur/structure_02.php 参照)
b 心柱(心柱制震)
 タワー中心部の鉄筋コンクリート造の円筒。地震時など、タワー本体の揺れを低減
 する「制震」システム。オイルダンパーでタワー本体と連結。
 
 高強度・高流動コンクリート
 設計基準強度 :54N/mm2
 スランプフロー:55cm
 
 スリップフォーム工法を採用
 材料:中庸熱セメント、高性能AE減水剤と促進剤を併用
 流動性保持:2時間
 脱型時強度:0.1N/mm2以上(6.5時間) 外気温10℃程度にも対応
 (http://www.obayashi.co.jp/news/skytreedetail15_20110223 参照)
c 展望台デッキ(床コンクリート) 地上350m、450m
 地上350m(第一展望台)及び地上450m(第二展望台)の床コンクリート、
 軽量2種の軽量コンクリートが用いられている。
 高所までポンプ輸送は不可能とのことで、第一展望台までバケットにて引き上げ、
 用意したポンプにて打設を行った。

その他、建設における苦労話、新技術についてご講演頂きました。

3 講演:クモノス、サーモグラフィー、レーザースキャナを活用した劣化調査・解析技術

測量技術が生んだ、ひび割れ計測システム。離れた場所からひび割れ調査が可能で、現地調査から専用ソフトによるCAD図面自動描画により短時間で精度の高い計測ができる。また、時間的な(経時的)進行の数値把握も容易に行う事ができる。(http://www.kankou.co.jp 参照)


4 討論会:コンクリート診断士の役割と今後の診断士会活動について

コンクリート診断士のモラルについて、
・コンクリート診断士制度規則と定義
・コンクリート診断士の業務と要求される知識
・コンクリート診断士の倫理と活動
等、コンクリート診断士のあるべき姿とそれらを具体的にすることで、社会的な信頼に応えられ、診断士活動が社会インフラの基本となるコンクリート構造物の健全性を保つ一助をなし、社会貢献を担うものである、といった内容が小野会長から提示され、議論されました。

次に具体的な各地域での活動状況を高知県コンクリート診断士会 会長 原田隆敏氏より報告がありました。高知県コンクリート診断士会

 
最後に事務局から見学会の予定等の案内があり、閉会の挨拶を以て終了。その後は、近くのビアレストランで賑やかな懇親会が開催されました。



東京コンクリート診断士会正会員 仲田昌弘


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2012年03月02日

やっていい値上げ・駄目な値上げ

企業はいま、企業物価指数(企業間取り引きされるモノの値段の水準/燃料・原材料価格の高騰等がこれにあたります。)の上昇と強いデフレ圧力(消費者物価指数は、一部商品の値上げがあったものの、全体ではこの2年間下落し続けています。)の板挟みに苦しんでいます。
企業努力でコスト増を吸収し、何とかしのいできたところも限界に近づいています。いわゆる川上インフレ・川下デフレの状況にあります。この環境を脱却する妙薬があるのでしょうか?


需要が供給を上回る状況下ではマーケティングは不要で、価格設定に頭を悩ます必要はありません。戦後から高度成長期にかけては、いいモノをできるだけ安く、効率的に提供してさえいれば飛ぶように売れる時代でした。多くの企業は価格について真剣に考えずにきました。そのため価格は、3K(勘・度胸・経験)で決め、中長期的な戦略もないまま価格競争に参入したりといった、場当たり的な対応しているケースが少なくありませんでした。


資源価格高騰で食品業界が値上げをした2000年代を見てみると…

カゴメは2003年に価格競争で値崩れしていた「野菜生活」を立て直しプラン、値上げに踏み切りました。関係良好な地域の関係良好なローカルチェーンストアから始めて、徐々に値上げ幅と地域を広げ、最終的に平均30%の価格引き上げに成功したのです。
小売り説得の決め手となったのはデータに基づく分析です。POSデータからヘビーユーザーが多く、値上げしても需要への影響は小さいことが判明し、地域内の他の小売りチェーンも是正価格で販売していることを確認して推進していきました。実際に値上げ後も需要は減りませんでした。
ところが、2007年に2回目の値上げをしたときは失敗に終わりました。理由は競合商品が一度目の値上げのケースとは違い、全く追随しなかったことがあります。その結果、競合商品にスイッチするユーザーが増えてシェアーを落としてしまいました。
データに基づく科学的分析は有効であることがいえますが、競合他社の動向の見極めは重要であることの教訓であります。


シェアーが拮抗するなかでの対応は…

ライバルとは違う価値を提供すること。
味の素の「ほんだし」は、シェアー5割を越す主力商品でありながら適正価格が維持できずに赤字を出し続けていました。そこで原材料や製法を全面的に改良して商品のグレードアップを図った上で価格を引き上げることで成功を収めました。(競合が同様に価格競争に苦しんでいたため値上げに追随したこともあるが…)
相応の価値を持ちながら、それが買い手に十分伝わっていないケースも多々あります。何がその商品の本質的な価値なのかを明確にしたうえで、きっちり訴求していく。それができれば商品を大きく見直さなくとも、適正な価格で売ることが可能です。


産学協働プロジェクトの実験で興味深い結果が得られました。
深層心理を探るデプス・インタビューとネットを使ったモチベーション・リサーチ(動機調査)、テキスト・マイニングなどを焼き肉調味料について調べたところ、
二つの大きな問題が…

・焼き肉が続くと飽きる、食べ進むうちに飽きる、二つの「飽きる」
・お母さんたちから子供が肉ばかり食べて困るという不満

対策は、“たれに野菜を刻み込んで家庭の味を創る”でした。
価格はそのままで売上が一気に9倍に伸びました。新しい用途を生み出して訴求したことで高い付加価値がついたわけです。どんな商品にもポイントとなる部分があります。その周りを深堀していけば、いままでになかった価値が必ず見つかるはずです。


デフレ慣れした消費者の値上げ策は…

値上げを消費者に納得してもらうためには“大義名分”が必要!
2007年に人権費や店舗賃料の違いを理由に、地域特別価格制度を導入して値上げを実施したのがマクドナルドです。都市部と地方では賃金や地下の水準に開きがあるのに、同じ値段で売るのはおかしいという理屈は消費者にとって納得し易いモノでした。
値上げするときは段階的に少しずつ上げる方がリスクは軽減されます。わずかの差なら、人は心理的な痛みをさほど感じないものです。一度に大幅に引き上げられるとひどく損をした気分になります。価格を決めるときにはPSM(Price Sensitivity Meter:価格感度測定法)を用いて、どのくらいの価格範囲であれば消費者がその商品を受容するかを推計します。この受容価格範囲を超えて値上げをすれば、別のブランドに乗り換えるか、商品の購入を控えるか、ユーザーの消費意欲が変化します。


日本では未だ、価格について戦略的ではないようです。競争の激化とコスト増により、利益の確保が困難な時代、デフレでも不況でもきちんと利益を出せる価格を設定することが重要なことです。
大変なことと思われますが…  その価格が需要家に受け入れてもらえるような仕組みを考えてみてはいかかでしょう。


日本リスクマネジメント協会正会員 仲田昌弘
*TODAY vol.66 学習院大学経済学部教授 上田隆穂 掲載記事より紹介


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2012年02月08日

東京セメント建材組合主催 第9回組合研修会報告 Vol.2

“おもしろコンクリートの強度結果”

昨年実施された『東京セメント建材組合主催 第9回組合研修会』第二部実習の結果がまとまりました!

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第一部の様子
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第二部の様子


第二部“様々なコンクリート(悪い生コン〜自己充填コンクリート etc.…)”の28日圧縮強度は興味深い内容となっています。

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コンクリートアラカルト!


作製したコンクリートと圧縮強度の結果一覧と強度比較のグラフをPDFファイルでご報告しますのでご参照ください。



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配合1のベースコンクリート
圧縮強度36.8N/mm2 呼び強度24N/mm2を満足
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配合1のベースコンクリート
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天然砂の配合コンクリート
単位水量が少なく十分なワーカビリティーが得られる。
空気泡が連行しやすく、過剰に混入すると強度不足の原意となる。
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配合1に加水したコンクリート
現場での加水要請(約15リットル/m3)を想定して加水した
コンクリートの圧縮強度。8.2N/mm2(22%)の強度低下が確認。
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配合@に塩化カルシウムを添加
塩化カルシウムを主成分とする促進剤を添加、塩化物量は約6kg/m3
(0.3kg/m3以下が規格値)。促進剤中の水分と促進剤の影響で28日強度が低下した。
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配合1にコーラを添加
コーラを4リットル/m3を添加。遅延効果により、1週間は脱型不可。
28日強度は0.38N/mm2となった。
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配合1を充填不足で作成
締め固め不良のコンクリートを想定。コンクリート部材の
強度低下(品質不良)。
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高性能混和剤の過剰添加による分離
高性能AE減水剤の過剰添加によるコンクリートの分離を再現。
標準使用量の1.5倍程度を過剰に添加、分離状態になるが強度発現(遅延)
への影響は小さい。
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高流動コンクリート
高強度・高流動コンクリート。スランプフローが60cm、自己充填性までに
は至らなかったが…、スランプ保持(1時間保持)、ブリーディング
(認められず)、流動性等を認識。圧縮強度は、57.3N/mm2を得る。



文献や慣例で何気なく記憶していたことが、実習・実験を通し、数値として具体的に認識できたことが大変勉強になりました。
報告内容が皆さまの参考になれば幸いです。


新東産業株式会社 営業担当 田辺昭人


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2012年01月27日

各種ひび割れ対策(膨張材、収縮低減剤、繊維・プラスチックファイバー)の効果について

※東日本セメント製品工業組合・東生会 2010年度研修会報告より

ひび割れ対策として、膨張材、収縮低減剤、繊維(プラスチックファイバー)を挙げ、それらの効果について4種類のひび割れを対象として調査した。

ひび割れの種類と対策を下記に示す。

(1)ひび割れの種類
  1 沈下ひび割れ
  2 拘束収縮ひび割れ
  3 プラスチック収縮ひび割れ
  4 乾燥収縮ひずみ(長さ変化率)
(2)対策
  1 膨張材:デンカCSA#20電気化学工業(株)社製
  2 収縮低減剤:eSRA(収縮低減剤)グレースケミカルズ(株)社製
  3 繊維:グレースマイクロファイバーL=12mm グレースケミカルズ(株)社製

試験概要と結果の詳細は、PDF(報告書)を参照

試験結果のまとめ
各種ひび割れ対策の効果
対策沈下ひび割れ収縮ひび割れ
(拘束型)
プラスチック
収縮ひび割れ
乾燥収縮ひずみ
(長さ変化率)
膨張材
収縮低減剤
プラスティック
ファイバー

注)評価基準は、△が標準コンクリートと同等の評価とした。


上記の結果から、コンクリート材料によるひび割れ対策にあたっては、ひび割れの原因に応じて、適切な対策を選定する必要があることがわかる。


これらのデータ及び試験結果が、関係各位のひび割れ低減対策の参考になれば幸甚です。

新東産業(株)千葉営業所所長 藪田健太郎


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2012年01月11日

代表より新年のご挨拶(2012)

新年あけましておめでとうございます。

昨年は、世界の政治・経済共に様々な災厄に見舞われた厳しい一年となりました。
日本では、1000年に一度と言われる東日本大震災により、多くの方々が犠牲になり、原発事故も含め、物心両面で国民全体に深い傷跡を残しました。

今年は「辰年」。中でも今年の「辰」は「壬(みずのえ)の辰」。中国や韓国では「黒龍」と言うそうです。
60年に一度の黒龍の年は縁起のよい辰年の中でも、成功や発展をもらたらすと言われています。そのイメージ通り、大きく「上昇、飛躍の年」になる事を信じて、ひるむことなく成長への布石を打ってでる皆様の良きパートナーとして喜んで頂けるよう、社員一丸となり誠意をもって取り組んでまいります。


新東産業株式会社
代表取締役会長 田邉 信




新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

昨年は東日本大震災、EUの経済危機などまさに世界的困難な年でありました。
特に我が国における東日本の津波は想像を絶する甚大な被害をもたらしました。
我々コンクリートに携わる一員として、どのような形で復興をサポートしていくのかを見極める必要があると考えます。

「思考から行動へ」をモットーとする一年とする所存でございます。
本年が皆様にとりまして良い年でありますよう、心からお祈り申し上げます。


新東産業株式会社
代表取締役社長 吉川 省二


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2011年12月12日

リスク管理(年末の健康管理)

年末年始、忘年会・新年会に向けて…

“お酒は楽しくが基本―アルコールとの正しいつきあい方”

たくさんのこのような情報があると思いますが… あえてこの時期の健康リスク管理に向けて記載します。


■体内に入ったアルコールの行き先は?

飲んだお酒は胃と腸から吸収され血液に入り、全身を循環します。体内に入ったアルコールの大部分が肝臓で代謝され、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。摂取されたアルコールの2〜10%が、そのまま呼気、尿、汗として排出されます。
 アルコール摂取量の基準とされるお酒の単位は(1単位)は、各種アルコール飲料に含まれる純アルコールを元に換算したもので、約20gをいいます。ビールなら中瓶1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、ウイスキーダブル1杯(60ml)、焼酎0.6合(110ml)が目安となります。


■1単位のお酒の酔いはいつ醒める?

体重60kgの人が一単位のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3〜4時間体内に留まります。2単位の場合では、約6〜7時間かかります。これには個人差があり、弱い人はさらに時間がかかります。また、深夜まで飲むと翌朝までアルコールが残ります。

 
■お酒を飲むと酔う、そのメカニズムは?

血液に入ったアルコールは循環され脳に到達し、脳の神経細胞を麻痺させます。その結果として酔った状態になります。
美味しいお酒を楽しく飲んで健康に過ごすには「適正飲酒」を実践することが大切です!


■適正飲酒の十箇条

1.談笑し、楽しく飲むのが基本
2.食べながら適量範囲でゆっくりと
3.強い酒、薄めて飲むのがお勧め
4.作ろう!週に2日の休肝日
5.やめよう!切りなく長い飲み続け
6.許さない、他人への無理強い、一気飲み
7.アルコール、薬と一緒は危険!
8.飲まないで!妊娠中と授乳期は
9.飲酒後の運転・入浴、用注意
10.肝臓などの定期検査を忘れずに

もう一度、自己認識しておきましょう。特にこの時期は…



最後にアルコール依存症セルフチェック(この機会に!)
□ あなたは今までに、飲酒を減らさなければならないと思ったことはありますか?
□ あなたは今までに、飲酒を批判されて、腹が立ったり苛立ったりしたことがありますか?
□ あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪悪感を持ったことがありますか?
□ あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?
*2項目以上ある方は、要注意ですぞ!!



さて、もう一つ
風邪(インフルエンザ)やノロウイルス対策のための、手荒い励行
正しい手洗いの方法をマスターしよう!

☆SARAYA 感染と予防Web
http://www.kansen-yobo.com/shingata-inf/tearai.html

☆花王 ビオレu あわあわ手あらいのうた
http://www.kao.co.jp/biore/biore-u/handsoap/index03.html?cid=biu_google1111_6



日本リスクマネジメント正会員 仲田昌弘




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2011年12月02日

東京セメント建材組合主催 第9回組合研修会報告

11月3日、東京セメント建材協同組合会館1階会議室において、東京セメント建材組合 組合組織委員会 関口委員長主催による第9回組合研修会が開催されました。


今回の研修目的は、1.建築・土木業界の仕様、規格の改正等が施行されたこと、2.11月末に実施されるコンクリート技士及び主任技士(日本コンクリート工学協会資格)受験対策をふまえ、"コンクリートの基礎を学ぶ"こと、としました。

研修会の講師は、組合賛助会員である弊社 新東産業(株)が担当し、テーマは『I LOVE 生コン』
研修プログラムは以下の通りです。
 第一部(AM)座学2テーマ
   1."コンクリート好学" 基礎編T(講師担当:開発部 仲田昌弘)
   2."生コン発注の注意点" 仕様書、規格の改正対策(講師担当:営業部 田辺昭人)
 第二部(PM)実習
   1.生コンの検査
   2.様々なコンクリート(悪い生コン〜自己充填コンクリート迄etc.…)
   達成度確認とまとめ


午前9時、関口委員長より開会宣言のご挨拶があり研修が始まりました。出席者34名とスタッフで会場は大盛況!
まずは講師 仲田より、テーマ『I LOVE 生コン』は、3.11の痛ましい災害があったが、多くの人命をコンクリートが救ったことを改めて認識し、"コンクリートから人へ"から"コンクリートを愛す"と、そして「好きこそ物の上手なれ」の如く、本日はコンクリートを好学(好きになると好きに学ぶの意)しようと主旨説明。
続いての基礎編では、1.コンクリート材料とコンクリートの種類、2.コンクリートの硬化過程を時間軸にその性状と課題について、3.レディーミクストコンクリートの概要、4.コンクリートの外観性状(様々なトラブル現象)を学びました。

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第一部の様子


生コン発注の注意点では各種仕様・規格の改正点の説明がなされ、現状は新旧規格が混在する過渡期であるため設計の仕様の新旧を確認して対応することが必要であり、品質に関わること以外に現場の状況、納入状況など実務的な情報確認も重要なことであると出席者の方々から提唱があり、闊達な意見交換が行われました。


午前中は天気予報通り、快晴で穏やかな屋外実習日和だったこの日、午後になると程良い曇り空で当にコンクリート試験日和!
準備された会場で生コンを練り、コンクリート試験を実体験。

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第二部の様子


練られたコンクリートに流動化剤を混入して再度軟かいスランプにしたり、自己充填コンクリートを実感したり、混和剤の過剰添加による分離、塩化カルシウムを加えて過剰な塩分量の確認、コーラを混ぜて硬化不良(その後約1週間固まらなかった)、施工不良によるジャンカの再現等々…、様々なコンクリートを肌で感じました。

最後にまとめとして研修達成度の確認テストを実施し、研修会は『I LOVE 生コン』の熱い思いのまま終了しました。


実習の準備並びに進行に当たり、材料、試験器具等、ご提供、ご協力頂いた関口建材様、都屋建材様、グレースケミカルズ様に深く感謝申し上げます。




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2011年11月04日

超過災害にリスクマネジメントの標準的手法は通用しない!

今回の地震は、発生確率は低いがひとたび発生すると甚大な被害をもたらすテールリスクであると言えよう。
ナレーシブ・タレブは、誰にも予想できないけれど、一度起きてしまえば非常に強い衝撃を与える現象を「ブラック・スワン」と呼び、人間にはあまりにも大きなランダム性は見えないと指摘している。タレブが指摘するのは金融危機や同時多発テロのような人為的なもので自然現象とは異なるが、今回の地震はあまりにもレアであるが故単純な確立論では計れないという点では同じである。

リスクマネジメントでは、発生確率にそれによる損失額を乗じて定量化を行うが、そうした手法は比較的高頻度で発生する事象には対処できても、ブラック・スワン的な超過災害(予め設定された防災計画の目標を超える規模の災害)には通用しない。損失額についてはある仮定の下で円単位で算出できるが、もう一方の発生確率については「えいやっ!」の世界になる。

このようなブラック・スワン的なリスクに対して、どう管理すべきか?
求められるのは計算力ではなく、想像力や国語力、交渉力、そして哲学であろう。定量的な手法から離れて、ブレーンストーミングやインタビューなどの定性的な手法を用いて、社会全体のコンセンサスをつくる必要がある。
環境やCSRに積極的に取り組んでいる企業を評価し、投資や消費活動につなげる動きが広がっているが、それと同時に巨大災害などがあっても事業を継承し、企業としての責任を果たす準備をしている企業を、社会全体で後押しする必要があろう。企業は、そのために積極的に情報を発信して、身の証を立てなければならない。
経済的に対応可能なところで線を引き、それを超える脅威についてはあり得ないこと、知らなかったこととして、「想定外」とすませてはいけない。自分や家族の命について、ここから先は想定外だから仕方がないと簡単にあきらめる人がどこにいるだろうか?
会社の存亡や従業員の生活を我が身そのものと考える経営者ならば、ここまでやって駄目ならあきらめようなどと、簡単に線引きしないであろう。「想定内」も「想定外」もなく、すべては連続してつながっている。聞きたくない情報に耳を貸さず、見たくないことを見ないのが、“失敗するための最大の秘訣”といわれる。
ありうるであろう不都合な事態から目を逸らさず、想像力をフルに働かせることが、超過災害に対処、生き残るための絶対条件であると…。


『巨大災害から目をそむけてはならない!』


*2007年に刊行されたナシーム・タブレの「ブラック・スワン」は、同年にサブプライムローンの問題が発覚し、翌年にはリーマン・ショック、世界同時不況が連鎖的に起きたことで、世界金融危機の予言書とも評され、ベストセラーになった。
その昔、ヨーロッパでは白鳥といえば白いものだと誰もが疑わなかった。ところがオーストラリア大陸で黒い白鳥が発見されたことにより、長い間の常識が一瞬にして覆されてしまった。この話からタブレは、ほとんどあり得ない事象、誰も予想しなかった事象のことをブラック・スワンと呼び、次ぎ3つの特徴をもつとした。

○予測不可能である
○非常に強いインパクトをもたらす
○いったん起きてしまうと、後知恵でいかにもそれらしい説明がなされ、最初からわかっていたような気にさせられたりする。
 
人間は何でも理論化し予測しようとする性質を持ち、またそれができると信じている。実際には人がかかわる社会経済現象の定量的予測は不可能だという。特に見えにくいとされるのが大きな変動で、見える部分は非線形グラフの一部であることがある。
一般にある事象・現象の確立を考える時「正規分布」を集団のバラツキと理論づけるが、近年の経済現象の多くは正規分布でなく「ベキ分布」に従っていることがわかっている。人間の血圧なら平均値の数百倍という値はあり得ないが、純資産額なら十分にある。例えば、サンプルのなかにビル・ゲイツやウオーレン・バフェットのような大富豪が1人でもいればグラフの裾野は大きな値の方向に長く伸びる。正規分布では起こりえないとされるが実際にはある程度の確立で起こる。「ロングテール」「ファットテール」と呼ばれる。

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多くの経済現象と同様に、地震の発生頻度とエネルギーはベキ分布の関係にあるという。今回のマグニチュード9の地震や大津波、さらには原発事故が本当に予測不可能だったのか、ブラック・スワンであったのか、様々な意見がある。ただ確かなことは、その存在があるということである。


日本リスクマネジメント“TODAY”より紹介
日本リスクマネジメント正会員 仲田昌弘


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2011年10月18日

防災から減災へ

土木学会は、地震発生から2週間後に調査団を被災地に派遣、4月初旬には早くも調査結果速報を発表した。副団長の東京大学大学院工学系研究科・家田仁教授は、従来のリスクマネジメントがテールリスク(発生確率は低いが、ひとたび発生すると甚大な被害をもたらすリスク/1000年に一度の地震…)から目をそらしてきた事実を指摘し、脱却するカギを語る。

“巨大災害から目をそむけてはならない”

津波によって市街地、農地、漁業施設等約500km3が浸水被害にあった。太平洋戦争の際の全国の都市の空襲による焼失面積が530km3、比喩がおもしろいが、大変な規模であることは想像できるであろう。その一方で、避難達成率は平均すると87%以上でおよそ4人に3人は避難できた計算になる。約2万8000人もの死者・行方不明者数は激甚といわざるをえないが、過去の災害を糧にこれまで営々と積み重ねたことが、全くの無力ではなかったともいえる。

例えば、鉄道や高速道路のコンクリート高架橋は阪神淡路大震災で壊滅的な被害を受けたが、設計法や補強法が大幅に改善された結果、今回の地震では1980年代に建設された東北新幹線でもすぐに補修・復旧できる範囲の損傷で済んでいる。ハード面の対策に加えて、避難路の確保や避難訓練などのソフト面での対策を連携し総合的に取り組んできたことも事実であり、多くの人の命を救った。人間が学習する生き物であることが証明され、ここに光明を見出すことが重要であろう。

既存のデータや防災施設の設計値を大きく上回る巨大災害が現実に起こりうることを目の当たりにした。ある水準までは被害を出さないようにする「防災」、それを超えた場合でも少なくとも人命が失われるような壊滅的な事態を生じさせない「減災」を図り、必要な策は講じるべきとのコンセンサスは形成されたと思う。
「減災」の基本にフェイルセイフ化(セイフ・トウー・フェイル)の考え方がある。誤操作や誤作動があっても、事態が悪い方向に行かないようにする設計方法で、巨大災害に対して全く被害を出さないようにするのは無理であっても、人的被害を出さず、早期復旧が可能な範囲に止めることは可能である。
「防災」を目標とする範囲を拡大すればするほどコストがかかる。例えば、1960年のチリ地震津波の規模までなら、被害を全く出さないような防潮堤を建設することは不可能ではない。ただし膨大な費用がかかり、高さ30m以上もあるような防潮堤を何キロにわたって建設するのは賢明な策とは思えない。
「防災」と「減災」の範囲をどう判断するか…。1934年にまとめられた昭和三陸地震の復興計画では、巨大津波対策は、防潮堤や防潮林の効果は限定的で根本的には集落の高所移動しか打つ手はないと書かれ、当時の技術の限界である。しかし、いまは科学技術環境も社会環境も飛躍的に進化している。津波予報装置もGPS津波計として実現、その警報を伝達するツールも普及、避難のための道路も整備されている。(機能が十分に活用できない状況も今回はあったが…)つまり77年前に比べれば、短時間で遠くまで避難できるようになっている。今回の復興計画では、最新の技術を駆使し、それぞれの地域の環境や生活習慣に則した防災施設と避難計画を立て、「防災・減災」の範囲を見極める必要があろう。

福島第一原発については、過去に専門家が869年に起きた貞観地震の解析結果をもとに耐震性に問題ありと指摘、国も東京電力もそれを無視したと報道された。不確かなものへの備えの必要性の判断は難しい。原発事故の後に“なぜ想定できなかった”“対処しておかなかった”と責める人の多くは、少し前まで「無駄削減」を謳う仕分け人に喝采を送っていたであろう。問題は、どれくらい熟察したうえで経済合理性の有無を判断するかということである。
岩手県普代村では、三陸津波の教訓を踏まえて整備された高さ15.5mの防潮水門と全長300mの防潮堤が村民の命を守った。おそらく、建設時には費用がかかりすぎる、過剰防衛だと避難されたであろう。そのおかげで今回は、住宅への被害もほとんどなかった。

人間の体には肺も腎臓も二つある。仕分け的に言えば無駄なのだろうが、予備があるからこそ助かる命がある。自然界に存在するものすべて、途方もなく長い時間をかけてサバイブしてきている。いま自分の目に見えること、理解できる事だけで浅薄に無駄と決めつければ大きな過ちを犯しかねない。企業が効率化を推し進めるのは当然であるが、その結果として危機に対する脆弱性が増すことも理解したい。

地震発生の2週間後の現地では、仙台の中心部でも大手資本のスーパーやコンビニは機能していない状況であった。一方、地元資本の小さなスーパーや商店は、四苦八苦しながら店を開け、地震発生直後の本当に困っている被災者を支援した。
それが一ヶ月くらいすると状況が変わり、大手が店を開け、資本とネットワークの力を生かした効率的な作業により地元の人々の普段の生活を取り戻す力になっていた。ローカルにも大手資本にもそれぞれ良いところ、強みがある。どちらか一方が欠けていたら、被災地の人々はさらに困難を強いられていたであろう。
さまざまな自然災害リスクにさらされている日本のような国では、効率性と安定性の両方が大事であることが浮き彫りになった。どちらも認め合う文化を育てていくことが重要である。

今回の地震はまさに、発生確率は低いが、ひとたび発生すると甚大な被害をもたらすテールリスクといえる。超過災害“ブラックスワン的リスク”にどのように向き合って行くのか…?
引き続き、次回その内容を記載いたします。


※記載内容は、リスクマネジメント“TODAY” ―「これからのリスクマネジメントの話をしよう」−から抜粋し、紹介したものです。

新東産業株式会社 仲田昌弘 日本リスクマネジメント協会正会員


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