2008年08月04日

暑中コンクリート対策 vol.2

 今回は暑中コンクリートの運搬時における生コンクリートの温度上昇を抑制する事ができる『ドラムクーリングカバー』を紹介します。
 前に述べた通り、外気温が高くなりコンクリート温度が上昇すると、セメントの水和反応が促進され、コンクリートの凝結が早くなります。その為、運搬中のスランプロスが大きくなり、ワーカビリティーの低下にもつながります。
 このような状況の中で開発されたのが『ドラムクーリングカバー』という商品です。

ドラムクーリングカバー

 この商品は、ミキサー車のアジテータドラムにカバーを装着させ、水をかけるだけという極めてシンプルなものです。材質には高吸水性繊維の不織布を使用しており、二層構造の不織布と表面素材をキルティング加工により貼り合わせた三層構造となっています。このカバーに含水させ走行すると、不織布に吸収した水分の蒸発が促進され、蒸発の際に奪われる気化熱により、ドラム内部のコンクリート温度の上昇を抑制する事が出来ます。しかもドラム本体の温度が高温になるのを防ぐことで、コンクリート排出後の内部洗浄時においてもドラム内面に付着したスラッジの落ちが良く、必要以上の労力を費やすことがなくなります。
 
 
 実際にカバーを装着した車と装着していない車でコンクリート温度の比較試験を行ったところ、下のような結果が得られました。

条件:外気温 30〜33℃(晴天)現場までの走行時間 30〜40分
結果:カバーなしの場合 練り上がりC・Tより2.6℃上昇
   カバー装着の場合 練り上がりC・Tより0.5℃上昇(平均値)


これは1つの例ですが、現場到着時に約2度の差が出ています。現場までの距離や走行速度などの条件によりますが、ほぼ練り上がりのコンクリート温度を維持して現場まで運搬することができます。
地球温暖化の影響で年々夏期の気温が高くなってきている中で、荷卸し時のコンクリート温度を35度以内におさめるには、工場として何らかの対応を迫られるケースが多くなってきています。その対応策の1つとして、この『ドラムクーリンカバー』を利用していただけたらと思います。(営業:薮田 健太郎)
posted by 新東産業 at 09:00| 対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする