2017年02月23日

「先送りモルタルが消える日」モレステ・ポンプ圧送

2月3日に(有)長岡生コンクリート社において、生コン打設時に使用される先行モルタルに代わる先行材のデモンストレーションが行われた。ゼネコン、ポンプ(圧送)業者、生コン工場、他関係する企業を対象とし、多くの見学者が集合した。

生コン建設現場において環境負荷低減として課題になっている残コン、その一例に「先送りモルタル」がある。この先送りモルタルは、生コンのポンプ打設に当たって欠かせない材料である。そして、通常の配管の場合の先送りモルタルは、生コン工場の最小ロットとの関係もあり0.5m3が使われる。しかし、この材料は打設せずに廃棄しなければならないものである。その際には、ミキサー車に戻して生コン工場で残コンとして処理されるのが通説である。

さらに、生コン工場側においては先行モルタルのために1車両運搬に使用しなければならない。これによる配車への影響は大きい。
この様な背景から、先送りモルタルの代わりに僅か18〜50ℓの量で済ませてしまう先行材「モレステ」が開発された。

粘性の高いスラリー状の材料を水で希釈して、配管に投入する。(ポンプ車内には通さない)スラリー状のモレステは硬化する成分がないため、先行モルタルに様に時間とともに固まる心配がない。

ポンプ配管内を圧送する生コンの先端部で推し進められ、打設生コンと混合しない特長がある。従って、ポンプ先端から排出された「モレステ」スラリーを取り除くだけで無駄がない。

デモンストレーションT:
水平輸送配管(4インチ60m)下図の通り
コンクリート配合:24-15-25 普通
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デモンストレーションU:
Tの条件に、ブーム配管30mを連結・総配管長100m
コンクリート配合 24-15-25 普通(Tに使用したもの
(30分程度経過)用いたため、スランプは10cmの性状
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全体像(ポンプ車及び水平配管)
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「モレステ」:これを水で希釈
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配管に投入
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水平配管(4インチx60m)
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「モレステ」が先行、混合せず生コンが排出される。
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荷卸し時のコンクリート性状と何等変わらない。
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デモンストレーションU(ブーム管30mを連結)垂直に下に向かう配管
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厳しい条件でさすがに生コンの最初は分離気味であったが問題はない。

この後、質疑応答の時間があり様々な討議があった。
モレステがそのまま現場に打設できれば(廃棄しなくて済む)理想であろう・・・

「先送りモルタルが消える日」近い将来であろう。
環境負荷低減へ向けての新技術のご紹介報告でした。

新東産業株式会社 営業技術 仲田昌弘




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2017年02月03日

神奈川県小型生コンクリート協同組合主催 第3回技術交流会

平成29年1月20日(金)、「神奈川県小型生コンクリート協同組合小型生コンクリート協同組合主催 第3回技術交流会」に参加しました。
開催に当たり弊社 仲田より技術交流会の活動報告と本講演会の主旨説明、続いて当協会の坂本理事長よりご挨拶があり講演へと進みました。
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坂本理事長の挨拶


講演内容は以下の通り。
講師:
一般財団法人日本建築総合試験所 製品認証センター工業標準部 東日本業務課長 山田人司氏
内容:
JIS認証工場の基本的な心構え
JISを取り巻く最近の動きの中から、「誤表示問題」、「JISマーク表示一時停止の公表」、「原材料の不正使用(認証取消)」等を例に挙げ、認証取得工場としての責任を踏まえ、“信頼性のある生コンを出荷する”立場について解り易く説明を受けました。また、不適合となる原因とその対策について具体的な例を挙げて説明を受け、理解度が深まりました。
平成28年度の維持審査の現況問題点と対策
停止状況の現況について、廻りの状況が分かりました。
立入検査の指摘事項の例を挙げ、対処方法等について理解することができました。
JIS の動向(改正・変更予定など)
プラントの更新(SB)の対応。材齢7日の圧縮強度が得られてからJIS表示との動きがあります。(現行では、変更届提出、受理を受ければJIS表示が可能。強度の確認が必要ではないかとの諮問があるとのこと)
試験供試体の寸法(JIS A 1132)による精度の確保が必要。(外れるとJIS認証に活用できないことがあり得る)等、今後の検討課題を把握しました。

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山田講師
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会場の様子


講演後は質疑応答があり、異なる視点から考察でき参考になりました。
法律を遵守しなければならないことが第一であり、自分都合の解釈では不適合となるケースがあると思いました。不明瞭な点は放置せず、遠慮なく認証機関に訪ねて解決していくべきと思います。講師の方からもその旨是非実施して下さいとのお話をいただきました。認証機関でも理解に困難なケースもあります。その都度対応を検討してよい方向に進めたいとの意向であるとのことでした。

その後の懇親会では、今年度のコンクリート技士 主任技士に合格された方々の発表と記念品の授与もあり、来年度の幹事、自己紹介などで、さらに皆さんのネットワーク作りに花が咲きました。


新東産業株式会社 営業担当 加藤郷典




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