2017年11月30日

平成29年度第2回神奈川県小型生コンクリート協同組合 技術交流会参加報告

平成29年10月26日、「平成29年度第2回神奈川県小型生コンクリート協同組合 技術交流会」が開催され、参加した。

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技術交流会は神奈川県建築士会業務執行理事 青年委員長、一級建築士:エルアフィード株式会社・取締役 奈良直史氏と株式会社空間設計パートナーズ/一級建築士事務所 代表取締役 有泉恵美氏のお二人を講師にお迎えし、“設計者が「生コン工場に期待する事」”をテーマに行われた。

1.演題:「生コン工場に期待すること」
講師:一級建築士 意匠 有泉恵美氏


コンクリートの素材を生かした仕上げ材(打ち放しコンクリート)、“おしゃれなデザイン”・“シンプルモダン”をイメージする空間造りに採用される事例が近年増えている。
また、事務所やカフェ等のリノベーションにおいて、天井を張らずにRCの梁、スラブをそのままの空間として見せるデザインも多い。空間を広く見せるデザイン性と内装材を抑えたコスト低減も図れる等のメリットがある。
一方において住居空間としては、コンクリートは「硬い・冷たい」という感覚、ひび割れ等の欠陥の発生等から受入れ難い状況にある。
また世界を見渡せば、シドニーのオペラハウスやグッケンハイム美術館等、コンクリートの造形美を生かした美しく素晴らしい建築構造物がある。コンクリート素材の可能性は多いに期待したい。
まとめとして、コンクリートを生産される方々と構築された完成物を創造しながら、適切なコンクリートの配合について、耐久性・機能性・施工性・美観性について打合せをする場を持ちたいと締めくくられた。

2.演題:「コンクリートの新技術の活用」
講師:神奈川県建築士会業務執行理事 青年委員長、一級建築士 奈良直史氏


良質骨材の枯渇等によ骨材問題、部材の薄肉化(軽量・面積増等)や鉄筋の緻密化等から施工条件が厳しくなっているのが現状である。また、人材不足(若手や熟練工)、さらには作業員の高齢化も課題である。
これらの対応として高流動化コンクリートを積極的に実用化することが望まれる。分離抵抗性に優れ、自己充填性があるコンクリートは、バイブ不要で施工性の効率化(人材不足や初期欠陥の解消、型枠工事の省力化等)を図る。
具体的な現場施工の現状についてのご講演であった。

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コンクリートに関するワークショップを“設計する立場と製造する立場から”次の二つのテーマで議論した。 

(1)「コンクリートの魅力」
高強度が可能となった
JIS規格製品として未来を保証している
日々同じものを作っていいるが… 自然なもの(材料)から制作しているので、全く同一なものができない。(基本物性は満たしているが・・・)
造形が自由である
美観に優れるもの、綺麗に仕上がると素晴らしい
あたかも生物 “生コンクリート”の所以か

(2)「コンクリートの新技術の活用」
自己治癒コンクリート
コンクリートで植物を人工的に育てる。緑化コンクリート等

生産者・施工者・設計者が意見交換をすることでより良い構造物・建築物ができることが確信できた。もっと打合せを持って作り上げることを期待する。
一方、新技術について設備投資ができないのが現状であったり、生コン工場は依頼された配合の生コンを出荷することが優先し、施工性を考慮する打合せの場があれば、生コン工場側のPR、優位性(差別化)が得られ、双方のスキルアップが進むだろう・・・。
とまとめ、技術交流会を締めくくった。

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懇親会では、さらにヒートアップ!!
熱心で情熱的な若い技術者たちと議論する場を持てて大変有意義であったと講師お二方からお褒め??の言葉をいただいた。

新東産業株式会社 営業 加藤郷典



posted by 新東産業 at 09:00| 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする