2017年03月23日

東京コンクリート診断士会 第1回技術研修会報告

平成29年3月2日(木)日本コンクリート工学会にて東京コンクリート診断士会主催 第1回技術研修会が開催された。民間資格の有効活用が国交省から提示され、官庁発注の維持管理関係の物件にコンクリート診断士の活躍の場が広がると予想されている。診断士個々のスキルアップを目的として東京コンクリート診断士会が先駆け技術研修会を開催した。参加者は80名程に及び、会場は満員で当研修会への関心の高さを感じた。

プログラム1:
山岳トンネルの施工方法、変状と点検・診断、補修・補強
(株)アサノ大成基礎エンジニアリング 毎田敏郎氏
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「トンネルの診断は施工方法が理解できていないと変状の原因が特定できない」とのことから、矢板工法とNATM工法の設計や施工の違いの要点を解説された。その上で生じる変状の事例を紹介、解り易く講演していただいた。
小さな破片の剥落でも大きな事故につながる可能性があるので、場合によっては診断の段階で確認して処置をしておく必要があるとのメッセージがあった。


プログラム2:
コンクリート診断資格試験問題にみるコンクリート構造物の診断に必要なコンクリート構造学
(有)テクノミネッツ 代表取締役 峰松敏和氏
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(1)梁の破壊形式と応力-ひずみ曲線
基礎的知識として知っておくべき梁の破壊形式について、過去に出題された診断士試験の問題を例に挙げて解説。
設計上の破壊や基本仮定(限界状態設計法)等
(2)過大荷重によるひび割れや大きなたわみ
構造的な損傷と耐久的変状に起因する損傷の見極めについて解説
(3)地震や地盤沈下等に起因するひび割れ
地盤に起因する損傷と耐久的変状に起因する損傷の見極めについて解説
(4)コンクリート部材の耐力や剛性の低下に対する基本的な考え方(点検・調査の評価判定)


プログラム3
PC構造物の基礎からPC特有の変状と点検・診断・補修・補強
東京コンクリート診断士会会長 小野定氏
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PCの基礎として、PCコンクリートの分類、構造設計におけるポイント、フックの法則をはじめとした各種断面力、等
PC特有の変状について事例を紹介して解説
点検と診断として、点検方法、調査項目とその方法
補修・補強について

構造の知見の乏しい私にとって大変勉強になりました。
※参考までに、講演内容の詳細については東京コンクリート診断士会 ホームページ(会員限定)に記載されていると思います。


新東産業株式会社 営業部 仲田昌弘



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2017年02月23日

「先送りモルタルが消える日」モレステ・ポンプ圧送

2月3日に(有)長岡生コンクリート社において、生コン打設時に使用される先行モルタルに代わる先行材のデモンストレーションが行われた。ゼネコン、ポンプ(圧送)業者、生コン工場、他関係する企業を対象とし、多くの見学者が集合した。

生コン建設現場において環境負荷低減として課題になっている残コン、その一例に「先送りモルタル」がある。この先送りモルタルは、生コンのポンプ打設に当たって欠かせない材料である。そして、通常の配管の場合の先送りモルタルは、生コン工場の最小ロットとの関係もあり0.5m3が使われる。しかし、この材料は打設せずに廃棄しなければならないものである。その際には、ミキサー車に戻して生コン工場で残コンとして処理されるのが通説である。

さらに、生コン工場側においては先行モルタルのために1車両運搬に使用しなければならない。これによる配車への影響は大きい。
この様な背景から、先送りモルタルの代わりに僅か18〜50ℓの量で済ませてしまう先行材「モレステ」が開発された。

粘性の高いスラリー状の材料を水で希釈して、配管に投入する。(ポンプ車内には通さない)スラリー状のモレステは硬化する成分がないため、先行モルタルに様に時間とともに固まる心配がない。

ポンプ配管内を圧送する生コンの先端部で推し進められ、打設生コンと混合しない特長がある。従って、ポンプ先端から排出された「モレステ」スラリーを取り除くだけで無駄がない。

デモンストレーションT:
水平輸送配管(4インチ60m)下図の通り
コンクリート配合:24-15-25 普通
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デモンストレーションU:
Tの条件に、ブーム配管30mを連結・総配管長100m
コンクリート配合 24-15-25 普通(Tに使用したもの
(30分程度経過)用いたため、スランプは10cmの性状
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全体像(ポンプ車及び水平配管)
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「モレステ」:これを水で希釈
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配管に投入
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水平配管(4インチx60m)
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「モレステ」が先行、混合せず生コンが排出される。
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荷卸し時のコンクリート性状と何等変わらない。
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デモンストレーションU(ブーム管30mを連結)垂直に下に向かう配管
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厳しい条件でさすがに生コンの最初は分離気味であったが問題はない。

この後、質疑応答の時間があり様々な討議があった。
モレステがそのまま現場に打設できれば(廃棄しなくて済む)理想であろう・・・

「先送りモルタルが消える日」近い将来であろう。
環境負荷低減へ向けての新技術のご紹介報告でした。

新東産業株式会社 営業技術 仲田昌弘




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2017年02月03日

神奈川県小型生コンクリート協同組合主催 第3回技術交流会

平成29年1月20日(金)、「神奈川県小型生コンクリート協同組合小型生コンクリート協同組合主催 第3回技術交流会」に参加しました。
開催に当たり弊社 仲田より技術交流会の活動報告と本講演会の主旨説明、続いて当協会の坂本理事長よりご挨拶があり講演へと進みました。
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坂本理事長の挨拶


講演内容は以下の通り。
講師:
一般財団法人日本建築総合試験所 製品認証センター工業標準部 東日本業務課長 山田人司氏
内容:
JIS認証工場の基本的な心構え
JISを取り巻く最近の動きの中から、「誤表示問題」、「JISマーク表示一時停止の公表」、「原材料の不正使用(認証取消)」等を例に挙げ、認証取得工場としての責任を踏まえ、“信頼性のある生コンを出荷する”立場について解り易く説明を受けました。また、不適合となる原因とその対策について具体的な例を挙げて説明を受け、理解度が深まりました。
平成28年度の維持審査の現況問題点と対策
停止状況の現況について、廻りの状況が分かりました。
立入検査の指摘事項の例を挙げ、対処方法等について理解することができました。
JIS の動向(改正・変更予定など)
プラントの更新(SB)の対応。材齢7日の圧縮強度が得られてからJIS表示との動きがあります。(現行では、変更届提出、受理を受ければJIS表示が可能。強度の確認が必要ではないかとの諮問があるとのこと)
試験供試体の寸法(JIS A 1132)による精度の確保が必要。(外れるとJIS認証に活用できないことがあり得る)等、今後の検討課題を把握しました。

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山田講師
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会場の様子


講演後は質疑応答があり、異なる視点から考察でき参考になりました。
法律を遵守しなければならないことが第一であり、自分都合の解釈では不適合となるケースがあると思いました。不明瞭な点は放置せず、遠慮なく認証機関に訪ねて解決していくべきと思います。講師の方からもその旨是非実施して下さいとのお話をいただきました。認証機関でも理解に困難なケースもあります。その都度対応を検討してよい方向に進めたいとの意向であるとのことでした。

その後の懇親会では、今年度のコンクリート技士 主任技士に合格された方々の発表と記念品の授与もあり、来年度の幹事、自己紹介などで、さらに皆さんのネットワーク作りに花が咲きました。


新東産業株式会社 営業担当 加藤郷典




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2016年10月13日

東京コンクリート診断士会 技術セミナー参加報告

9月27日(火)に開催された「高速4号新宿線(改)上部工補強工事見学会」に参加した。参加人員は、現場の都合上35人に限定され貴重な体験であった。
見学内容は「高速4号新宿線(東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目付近)」上部工(ゲルバー部)補強工事他である。

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高速4号新宿線(外苑西通り高架橋)(ゲルバー連結一体化部)

対象構造物
・連続PC箱桁橋
・橋長:164m
・定着工法:フレシネー工法
・供用年月:昭和39年8月(供用経過年数50年)

工事概要
・桁の連続一体化(ゲルバー部の桁連結)
・支承取替(ゲルバー部の支承取替)
・外ケーブル補強工(ゲルバー部の補強及びB活荷重対応)
・コンクリート桁の補修補強(炭素繊維補強、剥落防止工)

ゲルバー構造は、連続桁橋の中間部に適当なヒンジを設けた形式で、単純桁を数径間並べるより曲げモーメントが小さくなり、連続桁相当の支間長、桁高で計画が可能になり、連続桁よりも経済的であることから、昭和40年代に多く採用されるに至っている。

しかし、大型車交通の増加とゲルバー部の応力集中によるひび割れ損傷や伸縮継手からの漏水等により支承の劣化損傷(主に腐食)が生じやすいこと、箱桁のゲルバー部においては狭嗌な環境のため、支承部の点検や取替え等、維持管理が困難である等の課題を抱えている。
   
当該補強工事は、共用下で既設ゲルバー部の構造変更を図り、改良を行う。
新技術として、既設PC鋼材の再緊張工法が採用されている。
その他、
★断面修復工:
 調査 →
 カッター・はつり →
 防錆処理(セメント系鉄筋防錆材) → 
 下地処理(エチレンー酢酸ビニル共重合体) →
 断面修復(ポリマーセメントモルタル材)

★ひび割れ補修工:
 幅0.2mm以上のひび割れに対して、樹脂注入を行う。
 シール材:エポキシ樹脂系パテ状シール材
 注入材:注入用エポキシ樹脂 
★コンクリート片剥離防止工(タフガードスマートバルーン工法)
 断面修復及びひび割れ補修を行った後、剥落防止の施工を実施
 (エポキシ樹脂/プレイマー、
 パテ・柔軟形ポリウレタン樹脂塗料/中塗・上塗)
★床版補強工(炭素繊維シート格子接着工法)
 シート貼付工1層目:主鉄筋方向
 シート貼付工2層目:配力筋方向
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★ゲルバー改良工(床版連結工事)高速上作業
 舗装切断 → 既設伸縮装置撤去 → 鉄筋配筋:超速硬コンクリート打設
 の手順で完了

以上が当該工事の概略である。

以下、工事模様の写真を紹介する。
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ゲルバー部:損傷状況
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ゲルバー・支承部:損傷状況
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修復後のゲルバー部及び支承
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メンテナンス用に設けた点検坑から見た支承部(可視化を図る)
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外ケーブル補強(外側)/ コンクリート片剥落防止工(塗装状況)
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外ケーブル補強(内側)、上部格子模様は炭素繊維シート格子貼/剥落防止工
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炭素繊維シート格子貼状況
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外ケーブル定着部


終わりに、本現場見学にあたり、暑い中ご説明いただいた首都高速道路株式会社ご担当の方々にこの場を以って厚く御礼申し上げます。
   
東京コンクリート診断士会正会員 
新東産業渇c業 仲田昌弘

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2016年08月09日

第2回神奈川県小型生コンクリート協同組合 技術交流会参加

平成28年7月29日(金) GCPケミカルズ株式会社 厚木工場にて、神奈川県小型生コンクリート協同組合 技術交流会主催によるコンクリート・ワークショップが開催された。
参加者は、神奈川県小型生コンクリート協同組合 技術交流会のメンバー14名と、GCPケミカル(株)社 岩城技術部長、西村技術顧問、中村雅弘担当東京営業所の支援のもと、新東産業(株) 仲田昌弘、加藤郷典、小松純子が加わり、以下の内容で行われた。

現状の抱える問題とその対策について3点取り上げ、技術の検証を行った。また、日頃は取り扱うことがない高強度コンクリートについて体感した。その内容について報告する。

1 スラッジの有効利用
GCPケミカルズ(株) リカバーシステム(スラッジ水の有効利用方法)
GCPケミカルズ(株) 西村技術顧問より、当該システムの概要(メカニズム、利用方法JISとの関係等)について講義を受ける。
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リカバーシステムの講義

呼び強度24-18-20-Nの代表的配合について
1-1.清水コンクリート
1-2.スラッジ水コンクリート(スラッジ固形分率6%:セメント量)
1-3.リカバー処理スラッジ水コンクリート(スラッジ固形分率6%:セメント量)
*スラッジ水は、前日より準備(濃度調整及びリカバー添加)したもの使用
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事前調整されたスッラジ水の説明

リカバーシステムの効用を実体験する。フレッシュコンクリートの性状改善やスラッジ水の有効利用を理解する。

2 暑中コンクリート対策
20℃のコンクリートと30℃のコンクリートの温度の影響を検証し、高機能AE減水剤を用いて改善を図る。
3-1.コンクリート温度30℃・AE減水剤標準形
3-2.コンクリート温度30℃・高機能AE減水剤遅延形

前日より35℃に調整された材料を用い、温度31℃のコンクリートを練る。20℃のコンクリートの差を確認。また、高機能AE減水剤(ダラセムMR・GCPケミカルズ社製)を用いて改善(単位水量同じで目標スランプ、スランプロス抑制)を実感する。

3 戻りコンクリート用団粒化材試験
AGGROMA(戻りコンクリートを積載したアジテータ車内に少量添加することで戻りコンクリートを素早く団粒化し、骨材として再利用することを目的としてアクリル酸系高分子ポリマー)を用いて、3-2で練ったコンクリートを団粒化する。
10ℓのコンクリートを傾胴ミキサ内でAGGROMAを8g(200g/0.25m3:標準添加量)をふりかけ、2分半練り混ぜ排出する。

4 特殊コンクリート(高強度:160N/mm2)
高強度用混和材(デンカΣ2000)を用いて、W/B比(水/結合材比):20%の高強度コンクリートを試験練りする。普通コンクリートとの違いを体感する。
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試験練り実施風景


※試験結果PDF(644kb)


5 技術会まとめ
技術交流会の内容を整理しまとめる。
参加者に感想等意見を述べていただいたところ、「内容それぞれに高い関心を抱いた。会社に戻り、役立てたい」「今回の全員参加形のワークショップはとても有意義だった」とのご意見、感想があった。
第3回技術交流会について、幹事より「JISについて:講演者・日総試」を平成29年1月中旬に予定すると案内があった。

ご協力いただいたGCPケミカルズ(株)諸氏にあらためてお礼を申し上げます。

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GCPケミカルズ(株)にて参加者集合写真

新東産業株式会社 営業担当:加藤郷典、小松純子



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2016年04月15日

新東産業 コンクリートマスターへの第一歩

コンクリートマスターは、弊社お客様へのアシスタントとして適切なアドバイスができる技術者となることが目標です。

第2回目の今回は、細骨材の混合比率を変化させたときのコンクリート品質の変化を確認、お客様(施工者)の喜ぶコンクリートの製造を目指した試験となりました。
タイミング良く骨材の見直しを検討されていた藤田建材工業様にご協力いただき、実施させていただきました。
弊社からは、専務 稲田監修の下、技術課から尹、吉川(嵩)の若手2名 が技術力UPのため研修として参加させていただきました。
他メンバーとしてフローリック吉川氏、中西氏が参加。

◎使用した原材料の物性
1)セメント:太平洋セメント社製「普通ポルトランドセメント (密度3.16) 
2)細骨材:
 粗砂 石灰砕砂 栃木県佐野市産 (密度2.68,FM=2.89)
 細砂 陸砂  栃木県佐野市産 (密度2.58,FM=1.73)
3)粗骨材:砕石  栃木県佐野市産 (密度2.64,FM=6.50)
4)混和剤:AE減水剤(フローリックSV10L)
5)混練水:上水道水

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セメント採取状況(ローリーから直接取るとは・・)
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骨材も一から準備しました  
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二人で表面水の測定
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配合修正も計算しました



◎細骨材、石灰砕砂と陸砂の比率
配合:24−18−20N 
比率を6:4、7:3、8:2 どの比率がいいのか比較します。
1バッチ目で混和剤使用量の当たりを付けて、さあスタート!・・・とその前に、総監督の専務 稲田より『どの比率が一番いい状態だと思う?』と質問がきました。
私たち二人は6:4の陸砂が多く入っているものを選びました。理由は安易な考えで、砕砂より天然砂のほうが骨材として良いのではないか?単純に多く入っているから良いのでは?との見解。
総監督の反応は良くない。

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いざ練り混ぜ開始
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切り返しも大事な作業
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◎試験の結果
試験の結果は次の通り、練り混ぜ方法などは社内規格の通り実施しました。
6:4  スランプ19.5p 空気量4.3% フロー値32.5×29.0
7:3  スランプ20.0p 空気量4.0% フロー値34.5×31.0
8:2  スランプ21.0p 空気量4.3% フロー値34.0×34.0

参加した皆さんの意見は全員一致で 7:3の状態が良いことに・・・。
私たちの予想は散りました

気持ちを切り替えて、貧配合でも確認しました。
18−18−20N
6:4 スランプ19.5p 空気量4.2% フロー値30.0×28.0
7:3 スランプ20.0p 空気量4.8% フロー値.32.5×31.5
 
こちらの結果はどちらも良かったです。現場での仕上げはどちらが好みかというところ。


◎おわりに
今回、砂の比率が違うと状態がこのように変わることを目の当たりにでき、新たな発見ができました。
本日の体験を皆様の工場で活かせるように、そしてこれからも日々成長出来るように技術課一同頑張っていきます。
最後に、藤田建材工業社の皆様には大変お世話になりましたこと、あらためて御礼申し上げます。
 

新東産業株式会社 技術課  尹 星二




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2016年03月09日

【お知らせ】グレースケミカルズ株式会社の米国本社分割

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ご愛顧頂いておりますグレースケミカルズ株式会社の、米国本社 W.R.Graceが分割し、建材事業(混和剤部門)および包装材料事業は新会社GCPアプライドテクノロジーズとして新たな一歩を踏み出しました。

GCPアプライドテクノロジーズは、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置き、世界40カ国の生産拠点にて引き続き建設材料と包装材料のリーディングサプライヤーとして事業を継承して参ります。

日本における混和剤部門はGCPアプライドテクノロジーの子会社として、事業を引き継ぎ、従来にもましてお客様のご要望にお応えできるコンクリート用化学混和剤とその技術並びにサービスをお届けして参ります。

先日、GCPアプライドテクノロジー、アジアの拠点である上海より、ビジネスディレクター、アンダーソン・グイ氏が来日、弊社へも挨拶に来られました。
弊社と築いた40年のパートナーシップを重要にとらえて頂き、今後も変わらぬ協力に期待をして頂きました。

グレースケミカルズ株式会社も、社名(商号)変更を準備しており、お得意様に於かれましては、社内規格の変更などご迷惑をお掛けすることとなり誠に心苦しい次第でございます。変更内容に関しましては改めてご案内させて頂きます。
今後ともグレースケミカルズ株式会社、新東産業株式会社共々、変わらぬご愛顧の程お願い申し上げます。
  
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写真左より 田辺 関口社長 グイ氏 吉川 稲田





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2016年02月12日

新東産業 コンクリートマスターへの第一歩

コンクリートマスターは、弊社お客様へのアシスタントとして適切なアドバイスができる技術者となることが目標です。
平成28年1月6日(水)グレースケミカルズ株式会社 厚木工場技術にて、コンクリートマスターをめざした技術研修を実施しました。

第1回(トライアル)は、
1.粗悪な骨材を用いて適正な配合を作成する。
骨材特性値、目視等から想定配合を作成し、その試験練りの結果から配合修正を行い、実体験をもとにした対応力のレベルアップに挑戦しました。
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試験練りの様子

2.環境に配慮したコンクリート造り 〜スラッジ水の有効利用に挑戦〜
グレースケミカルズ社の優れた技術に感心!!
試験練りは、
a. スラッジ水を使用しないベースコンクリーとの性状確認
b. ベースコンクリートの練混ぜ水にスラッジ水を使用して性状確認。
c. ベースコンクリートの練混ぜ水にスラッジ水+リカバーを使用して性状確認。
を実施しました。
その内容、試験練りの中でb、cのスラッジ水を用いた生コンクリートがどのようなに変化するのかを紹介したいと思います。

練混ぜ水にスラッジ水を用いる事は以前より検討されていますが、次回のJIS改正では安定化処理されたスラッジ水であれば固形分量3%以上の使用が検討されているそうです。そこで今回はスラッジ濃度:15%、セメントに対する固形分量:6%のスラッジ水を2つ用意し、リカバー処理をしていない(通常のスラッジ)とリカバーをセメント固形分量に対して1.5%添加、処理したリカバースラッジとしました。(前日にそれぞれのスラッジを作成準備)
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準備されたリカバースラッジ(終夜撹拌処理)
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a. ベース配合は24-18-20Nの配合とした。(写真参照)
試験結果はスランプ18.0p・空気量5.3%
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ベースコンクリート

b. スラッジコンクリート(写真参照)
試験結果 スランプ11.0p・空気量4.0%
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スラッジコンクリート

c. リカバースラッジコンクリート(写真参照)
試験結果 スランプ20.0p・空気量5.3%
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リカバースラッジコンクリート


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スラッジ水を用いると同一スランプを得るために単位水量が大幅に増えます。また、空気量も減少します。固形分を既知で比較するとこの明確な差がおわかりいただけたでしょうか。
技術課若手一同、想像以上の結果には衝撃を受けました。

スラッジ水を用いるとスランプや空気量の低下が顕著に現れること。また、リカバーを使用して安定化したスラッジ水であればベースコンクリートよりも性状が良くまた、スランプも十分に出ることを体感し、改めてリカバーの効果の素晴らしさを確認しました。

この結果に興味を持たれた方は、お気軽に弊社の担当営業マンにお声がけください。ペットボトルにスラッジ水を入れるところの簡易実験からしてみましょう。驚くこと間違いありません!!


新東産業葛Z術部 田辺 将人




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2015年12月04日

東京コンクリート診断士会設立10周年記念式典 報告

平成27年11月11日(水)午後1時より、中野サンプラザにて東京コンクリート診断士会設立10周年記念式典が開催された。
東京コンクリート診断士会(TCD)は、10年前の同日(平成17年11月11日)に同中野サンプラザで発足式(設立総会・祝賀会)が行われ今日に至っている。

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小野会長より開会の挨拶及び10年の歩みの報告

診断士制度がスタートしてから4年目に、診断士資格をフォローする会が必要であろうとのアドバイスから有志に呼びかけ準備し、1年以上の期間を費やして設立に至ったとの苦労話があった。
東京コンクリート診断士会は、本会の
“コンクリート診断士制度の趣旨:診断士業務の進歩・改善・診断士の技術力向上、社会的地位の向上、診断士の品位の保持、JCIの診断士制度の発展等コンクリート構造物の維持管理に関して貢献する”
ための目的を達成するために、セミナー・見学会等を開催し、支援をする活動をしている。また一方では、全国的な診断士会(日本コンクリート診断士会)の運営母体としての活動も行っている。

その後(社)日本コンクリート診断士会 林会長から祝辞、(公社)日本コンクリート工学会 河井専務理事より来賓の祝辞が続いた。
次に会員の中から当会に様々な形でご尽力された方々6名が功労賞を授与された。

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功労賞を受賞された方々

さらなる躍進を目指し、田沢副会長よりTCDの目的を達成するための成長基本コンセプトの提言があった。

これから何を実行する?として、
○広げる → 会員数拡大、支局設立
○つなげる → 技術交流会開催、JCD(日本コンクリート診断士会)行事に積極的参加
○高める → 構造に関するセミナー開催、技術フォーラム等の開催、企業の保有技術に関する講演会開催、技術者倫理に関するフォーラム開催
など、具体的な活動方針を掲げた。

記念講演
1.建築におけるコンクリート診断 (社)日本コンクリート診断士会 林静雄会長

東京におけるマンション施策の展開について、老朽マンションの実情、再生策、耐震化の促進等、データベースを基に説明があった。老朽化が問題となる築40年以上のコンクリート構造物に対して、性能診断における法律をもとにした建築士の責任と、それを支援するコンクリートのアドバイザーがコンクリート診断士の大切な役目“構造種別を問わず横断的なコンクリートに関する専門技術者”たれとのアドバイスがあった。

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2.コンクリート構造物の維持管理 東京大学 魚本健人名誉教授
 
高度成長期を経て老朽化が進むインフラ構造物への整備、これからの日本の歩みについて興味深い講演があった。高度成長期のインフラ整備の在り方、財政を踏まえ、新設・整備とのせめぎ合い。少子化による人口減の影響等様々な角度から俯瞰したお話しがあった。このような状況のなか、コンクリート診断士の成果を期待したい。

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座談会 テーマ「コンクリート診断士と診断士会に期待すること・されること」
東京大学 魚本健人 名誉教授
(社)日本コンクリート診断士会 林静雄 会長
東京コンクリート診断士会 小野定 会長
東京コンクリート診断士会 峰松敏和 事務局長(司会)

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最後に田沢雄二郎 副会長より閉会挨拶があり、記念祝賀会へ。70数名の参加ががり、盛況に終わった。
東京診断士会の幹事の方々お疲れさまでした。

東京コンクリート診断士会 法人会員 新東産業梶@正会員 仲田昌弘

             
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2015年11月26日

第4回GNN技術発表会(第15回GNN技術勉強会 in東京)報告

平成27年10月29日(木)大崎ブライトコアホールにて開催された。
テーマは「GNNアワード2015 日本一の生コン屋決定戦」
より高い技術やマネジメントが適正に評価され顧客に届けることが現代日本のものづくりに求められていることと確信し、日本一の生コン屋を目指し競い高め合うことで業界に新風をもたらすことを目的としている。

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■「競い高め合い・未来の生コン行を創造」を目指し、最終審査に残った6社によるプレゼンテーション
  1.白石建設有限会社   岡山県地区 「誰も寝てはならぬ」
  2.野方菱光株式会社   福岡県地区 「眠らない工事」+ α
  3.株式会社タイハク   宮城県市区 「T・STYLE」
  4.有限会社長岡生コンクリート 静岡県地区 「NRブランド 勝利の方程式」
  5.有限会社ミツワ生コン 山形県地区 「ねこの手かし隊」
  6.炭平興産株式会社   山梨県地区 「1950m〜30mまでカバーする生コン屋」
  
栄えあるアワード2015に輝いたのは野方菱光株式会社。
審査委員長 東京工業大学名誉教授 長瀧重義氏から表彰状他が授与された。
審査員による受賞は技術的な要素が高く評価され、決定された。
参加者を含めた優秀社には有限会社長岡生コンクリートが選ばれた。
プレゼンテーションによる参加者への共感が多くの投票を得た結果だった。

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写真左:野方菱光株式会社 北里次長、右:有限会社長岡コンクリート 池上氏

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長瀧審査委員長の総評


■GNN技術コンソーシアム経過発表
  1.速硬技術コンソーシアム
    「6時間24N強度へ挑戦!」生コン車で手軽に 1dayPavementより手軽に、安価に、
    早くを目標にチャレンジした結果報告。課題はあるが可能性はある!

  2.暑中コンクリート対策技術
    生コン車ドラム遮熱対策の比較実験の実施。想定外の事実が検証できた。
    総括は、来年建築学会・近畿支部で整理報告がなされる模様。
    *弊社のドラムクーリングカバーの成果は…

■海外企業紹介
  基調講演
  1.今後の経済動向と中小企業経営〜ビジネス造りのキーワードをつかめ!
     立教大学経済学部 山口義行教授
  2.逆境こそチャンスの源 経営者よ大志を抱け!
     安本公認会計士事務所 安本隆晴所長

その他、13社のブース展示があった。

新東産業株式会社 技術開発 仲田昌弘




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