2015年04月10日

GNN技術研修会報告「CAR・MIX見学会」

平成27年4月3日(金)午後2時より、河島コンクリート工業株式会社にてGNN技術研修会が開催された。
主催:太陽工業(株)、後援:GNN、GNNマシナリー、河島コンクリート工業(株)によるもので、内容はCAR・MIXの紹介、デモンストレーションと周辺技術のIBB Probe, IWAとのコラボレーション。
40名を超える参加者にCAR・MIXへの関心度の高さ、期待度が感じられた。さらに早くから集合された方々へは会場提供社の環境への取組みについてのビデオ上映等、他にはない技術の紹介があり、河島専務の有意義な時間への配慮があった。

開会後、GNNマシナリー社からCAR・MIX(太陽工業社)とGNNとの関わり、IBB Probe とのコラボレーションの構想について説明、引き続き太陽工業社からCAR・MIXの概要、紹介があった。
CAR・MIXは、独自の多関節アーム構造による油圧シャベルを搭載し、
 材料投入(セメント・骨材・水・混和剤)
 → 混練り
 → 運搬
 → 排出
が可能となった四輪駆動自力投入式コンクリートミキサー車である。欧米・東欧の軍事組織、政府組織をはじめとして数十年前から使用実積があるという。特徴は以下の通り。
・2m超の高さまで周囲4方向300°にコンクリート排出可能
・良好な視界での作業と快適な乗り心地のキャブ型運転席
・関節式油圧ショベルによる材料投入
・後部にエンジンを配置、メンテナンスへの配慮と重量バランスの実現
・人間工学に基づく設計のジョイスティック「JOYMIX」一本で主機能の操作
・プリンタ付電子計量装置「ロードセル」がコンクリートの配合を証明(オプション装備)
日本での使用用途は、災害復旧や孤島等で簡単操作かつ経済的が求められるなど、多様な場面でコンクリートを供給できるケースを想定している。

GNNでは、IBB Probe とのコラボによる品質の確認システムの確立や、IWAへの利用に期待をしている。
概要説明後は工場内に準備された場所に移動し、CAR・MIX車両の視察と製造デモ(材料投入→混練り→排出→コンクリートの性状・品質確認)。最後にIWA改質デモ(IWAを投入し残コン→回収骨材への改質)を実施した。心配された天候も曇り空ではあったが降雨に邪魔されることなく順調に進んだ。

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IBB Probe 模型

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CAR・MIX

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CAR・MIX(材料投入)

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生コン品質検査

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IWA改質後

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IWA改質後排出


生コンクリートの練混ぜ・供給の新しい形! 参考にしてはいかがでしょう。

新東産業株式会社 技術開発課 仲田昌弘


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2015年02月06日

東京コンクリート診断士会 第18回技術セミナー報告

東京コンクリート診断士会(以下TCD)の第18回技術セミナーが平成27年1月27日(火)午後13:20より開催されました。
今回のセミナーは、平成17年11月11日にTCD設立10周年を迎えるスタートイベント「設立10年記念セミナー」として特別プログラムで企画されています。
東京工業大学協賛のセミナーで、会場は東京工業大学田町イノベーションセンター国際会議室。内容は以下の通りでした。

1. 今後の社会資本整備のあり方について 〜特に老朽化対策について〜
  国土交通省 総合政策局 参事官(社会資本整備担当) 中原 淳氏

2. パネルディスカッション「インフラドッグにおける診断士の活用」
 ・コーディネーター(一社)日本コンクリート診断士会 林静雄会長
 ・JCIインフラドッグ委員会 大津政康委員長(熊本大教授)
               岡本享久幹事(立命館大教授)
               横沢和夫(持続可能な社会基盤研究会)
 ・東京コンクリート診断士会 小野定会長
               田沢雄二郎副会長
               峰松敏和事務局長(インフラドッグ委員会委員)


今回は「1.今後の社会資本整備のあり方について」を報告します。

1. 社会資本の老朽化対策について
社会資本の老朽化対策について、笹子トンネル天井版落下事故に触れ、社会資本の老朽化の現状についての説明がありました。
高度成長期以降に整備された道路橋、トンネル、河川、下水道、港湾等について、今後20年で建設後50年以上経過する施設の割合が加速度的に高くなります。
インフラストックの蓄積は2009年度で約786兆円に達しています。将来、これらの維持管理・更新費用は莫大な金額になることは必須です。(2011年〜2060年までの50年間で約190兆円と推計されています。)

政府は、平成25年を社会資本メンテナンス元年とし、日本再興戦略(閣議決定)「インフラ長寿命化基本計画」、社会資本の老朽化対策会議が「国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)」を其々決定し老朽化メンテナンスに取組むとすることとなります。この内容について具体的な対策の説明がありました。

1.点検、診断技術の開発、導入(NETIS/維持支援サイトを設置・民間活用)
2.社会インフラのモニタリング技術の開発・導入の推進(IT等の先端技術の適用)
3.社会資本情報プラットホームの構築(インフラに関するデータを一元化/見える化)
4.次世代社会インフラ用ロボットの開発・導入の推進
5.民間資格の登録制度の創設
 既存の民間資格を評価し、必要な技術水準を満たす資格を登録する。(コンクリート診断士の活用)
6.地方公共団体に対する支援
 
等が計画目標です。

維持管理・更新に係る情報の共有化・見える化の推進策として3つのミッションが提案されています。
(1)現場のための正確な情報の把握・蓄積
(2)国民等の理解と支援を得るための情報の見える化
(3)メンテナンスサイクルを着実に回すための情報の共有化


2. 今後の社会資本整備の方向性
平成15年に第一次社会資本整備重点計画がスタートし、平成20年に第二次、平成24年〜平成28年の第三次計画が策定されています。しかし、第三次計画策定後に社会資本整備を巡る状況が大きく変化し計画の見直しが必要となっています。
   
1.加速するインフラの老朽化
高度成長期以降に整備したインフラが一斉に老朽化する。H24年の中央道笹子トンネル事故の発生を教訓に対策を見直し、H25年を「メンテナンス元年」とする戦略的な対応を進める。インフラ長寿命化基本計画・行動計画の策定が進む。
2.切迫する巨大地震、激甚化する気象災害
南海トラフ・首都直下地震の今後30年以内の発生確率が70%、雨の降り方が局地化・集中化・激甚化等を踏まえ、防災・減災等、国土強靭化の取組みを加速する。
3.人口減少に伴う地方の疲弊
2050年には人口が半分以下になる地方が6割以上と予測、生活の質の低下が想定される。「国土のグランドデザイン2050」による「コンパクト+ネットワーク」都市の基本コンセプトを提示。「まち・ひと・しごと創生」に向けた総合的対策の検討を進める。
4.激化する国際競争
グローバル化の更なる進展による国際的なヒト・モノの流れのダイナミズム変化を見据え、2020年の東京オリンピックとその後対策として、競争力強化、地域経済の活性化に向けた戦略的対応の推進を策定する。

以上の4つの危機を乗り越えるために戦略的な対応の深化が必要であり、特にインフラ投資については生産性・機能性を高めるマネジメントが必須です。
そのために、

1.全インフラ共通の戦略的メンテナンス+既存ストックの有効活用「インフラを賢く使う」
2.目的に応じた選択と集中の徹底により限れた財政資源で必要な新規・高度化投資も両立

を軸にして、計画的投資により最大限の効果を発揮し、将来にわたって新設・高度化からストック管理・活用まで社会資本整備全体を持続可能なものとする。
さらに、インフラを支える現場の担い手・技能人材に係る構造改革も必要。
将来を見通せる環境整備、仕事に対する誇り、教育訓練の充実、女性の活躍を推進等・・・策定を進める。
等の方向性についての説明がありました。

公的不動産(PRE)の有効的な利用をはじめ、インフラを賢く使う事例、安全安心インフラによる取組み事例、生活維持インフラの取組み事例、成長インフラによる取組み事例の紹介がありました。
  
内容が充実し盛りだくさんで紹介しきれないのが残念です。機会があることに紹介したいと思います。とり急ぎ第一部の報告でした。

東京コンクリート診断士会会員 仲田昌弘
 
  

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2014年11月28日

第3回GNN技術発表会/第11回GNN技術勉強会 IN東京に展示ブース出展

第3回GNN技術発表会/第11回GNN技術勉強会 IN 東京に展示ブース出展

平成26年11月15日(生コン記念日)、GNN(元気な生コンネットワーク)主催「第3回GNN技術発表会/第11回GNN技術勉強会in東京」が建築会館ホールにて開催されました。
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第3回技術発表会のテーマは「GNNが創造する“未来/あした”」
品質保証、天然資源の枯渇、産業廃棄物の再利用、世代交代をはじめとする生コン工場の本当に「困った」に注力して新たな事業の創造を目指し、生コン業界の“あした”をつくるためのソリューションを議論することが目的の勉強会です。
JCI関東支部、土木学会関東支部、日本建築学会関東支部、全国生コン青年部協議会、他多くの業界関連団体の後押しと、基調講演に鹿島建設(株)土木管理本部土木技術部長 坂田昇氏、ライフネット生命保険(株)代表取締役会長兼CEO 出口治明氏、デザインディレクター・博士 川崎和男氏の3氏をお迎えし、300人を超える来訪者で盛況な発表会となりました。

弊社は先端技術「ミストチャージシステム」を関連業界に精力的に推し進めるために、展示ブースの出展とサブ会場の技術紹介セッションにてプレゼンテーションを行いました。
展示ブースでは、ミストチャージシステムをビジュアルで紹介。透明なドラムのミキサー模型、実物のタンクユニット、ミストノズル、コントロールパネルを展示し、映像を用いて来訪者へ説明を行いました。
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サブ会場におけるセッション「After2020ソリューション発表会」では、ミストチャージシステムの発明者(田邉昭人)自らがプレゼンターとして登場!本会場の熱気に優る勢いでプレゼンテーションを行いましたが、本人曰く「わずか15分ではものたりない・・・」と不満足気ふらふら しかし、技術のアピール度は大きく反響を呼び、ブースへの来訪者続出となりましたグッド(上向き矢印)
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第3回GNN技術発表会のプログラムは次の通り。

1.基調講演「コンクリートへの思いとGNNに寄せる期待」
   鹿島建設(株)土木管理本部 土木技術部 部長 坂田昇氏
2.「回収骨材の有効利用 〜IWAシステム編〜」
   大阪兵庫工組回収骨材WG 山路克昌氏 鈴木峰人氏
3.「移動式生コン工場 〜古くて新しいコンクリートの製造方法〜」
   (株)セイア 企画開発室長兼品質管理部長 牛尾仁氏
4.「検証!瑕疵保証vsPL保険vs基金」
   トータルリスクサポート(株)ゼネラルマネージャー 村越大氏
5.基調講演「これからの働き方と日本の競争力」
   ライフネット生命保険(株)代表取締役会長兼CEO 出口治明氏
6.「世界の国から生コンニチハ 〜世界の生コン技術〜」
   MAPEI(イタリア)、IBB Rheology(カナダ)、ReadyJet(アメリカ)、CARMIX(イタリア)
   PURUDI(韓国)、Designers Concrete Coating(オーストラリア)
   炭平コーポレーション(株)代表取締役社長 鷲澤幸一氏
7.「高炉スラグ微粉末の特徴と利用について」
   高炉スラグ協会 エスメント関東(株)営業部長 長尾之彦氏
   三和建業(株)代表取締役 野島安広氏
8.「生コン屋の成長戦略におけるリスク」
   プルデンシャル生命保険(株)ライフプランナー 佐藤智明氏
9.「生コン品質の連続管理と可視化に向けた共同実験
      〜IBBProbeに関する基礎実験と精度検証〜」
   東亜建設工業(株)技術研修開発センター 建築技術グループリーダー 山田雅裕氏
   GNN Machinery Japan(株)代表取締役 廣藤義和氏
10.「生コン業界にコンシリエンスデザインを」
   デザインディレクター・博士(医学) 川崎和男氏
総評 東京工業大学 名誉教授 長瀧重義氏


「After2020 ソリューション発表会」サブ会場

1.「乗ればわかる!その新しさ! 〜ミストチャージシステム〜」 
    新東産業(株)技術開発部 部長 田邉昭人氏
2.「戻りコンの有効活用」(株)グロースパートナーズ
3.「モルタルから40mmまで空気式プラスチック軽量型枠エアーマジック」(株)坂本プランニング
4.「コンクリート補強ポリプロピレン短繊維」萩原工業(株)
5.「モバイルコンクリートプラント〜現場施工に高い自由度を提案」(株)レミックマルハチ
6.「生コン屋だからできる幸せの製造方法」(有)長岡生コンクリート
7.「事後発泡型グラウト“サーモコン”の展開」サンソー技研(株)
8.「高寿命化に貢献する竹本油脂の混和剤」竹本油脂(株)
9.「銅スラグ“住友スラグサンド”について」住友金属鉱山(株)
10.「フローリックの紹介」(株)フローリック
11.「みんなに優しい透水性舗装材〜ドライテック〜」(株)フッコー
12.「IWA骨材コンクリートの耐久性」MAPEI
13.「お望みの場所でコンクリートを!移動コンクリートプラント“CARMIX”」太陽工業(株)
14.「全自動はつり READY JET」日工(株)
15.「世界初!総合生コン輸送管理システム“スマートアジテーター”
     ハツリいらずのすごいやつ“フュージョン”の紹介」GNNMachineryJapan(株)
16.「Concrete Coating」パワーズトレーディング(株)

熱狂的な勉強会は午後5時まで続き、東京工業大学の長瀧名誉教授の総評にて終了となりました。
引き続き同会場において懇親会が催され、“第12回GNN勉強会”は2015年2月13日に福岡で開催されるとの案内がありました。かくして熱い1日が終わりました。

新東産業株式会社 GK課 石川太陽


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2014年05月29日

第10回GNN技術勉強会IN長野報告

平成26年5月10日(土)、11日(日)の2日間に渡り、長野ビックハットにおいて
創業400周年記念すみへいフェア
「世界の技術を見て触って体感」第10回GNN技術勉強会in長野

が開催されました。(主催GNN“元気な生コンネットワーク、共催 長野県工業組合技術委員会)
天候にも恵まれ参加者270名に及ぶ盛況な技術勉強会となりました。

今回の目玉は、屋外デモンストレーション!
モバイルミキサーによる生コンクリートの製造
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ベルトコンベアー付ミキサー(ネコいらず)による
生コンクリートの供給
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IBB Probeによるスランプ値、容積値の測定
(GPS連動スカイプによるライブ中継)
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IWAシステムによる戻りコンクリートの改質
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マルチコプター飛行
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NRコンクリートリペア技術
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等々・・・
その他 スラモル充填実演、瞬間吸収剤MGS軟弱土改質実演、透水コンクリート舗装材ドライテック透水実演等がブースにて披露。

座学技術勉強会は、11日AM11時より、若里文化ホールにて炭平コーポレーション株式会社 鷲澤幸一代表取締役社長のご挨拶によりスタートしました。
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環境負荷低減技術4件
  「スラモル … スラッジ水の有効利用」 産廃“ゼロ”を実現
     金子コンクリート:金子敬祐氏
  「IWAシステム … 骨材回収による“0円骨材”」 骨材再利用の実現
     長岡生コンクリート:宮本充也氏
  「ネオミックス … 再利用への市場開拓」 サスティナブルの実現に向けて
     依田儀一商店:依田健一氏
  「廃瓦コンクリート舗装」
     島根県生コンクリート工業組合専務理事:田原光夫氏
海外情報報告
  「ベトナムにみるコンクリート社会の可能性」
     美建工業:高田浩平氏
新技術報告
  「IBB Probe進捗状況 & フュージョン販売発表」
     GNNマシナリージャパン:廣藤義和氏
     *スカイプ中継とデモンストレーション
  「モバイルミキサー … 移動式現場プラント/残コン“ゼロ”も可能」
     *屋外デモンストレーション
  「レディージェット … ミキサー車の高圧洗浄機/ワールドオブコンクリート報告」  
     *9月シンガポール見学会計画

炭平コーポレーション創業400周年(西暦1614年/慶長19年に善光寺門前町の一角に創業)フェアも大勢の参加者であふれ、地元に密着した歴史・文化のある素晴らしい企業のイベントでした。


新東産業株式会社 技術開発 仲田昌弘



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2013年11月19日

第2回 GNN技術発表会参加報告

2013年11月8日(金)、グランパークプラザ3Fにて開催された第2回GNN技術発表会(兼第8回GNN技術勉強会)に参加しました。
(有)長岡生コンクリート 宮本専務による開催宣言の後、挨拶の中でGNNについての紹介がありました。
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GNN=元気な生コンネットワーク
“各地域の元気のある生コン工場が、地域・組織(組合)の枠組みを超え、共創しよう”というグループ。
1.コンクリートに関するあらゆる『困った』を共有化し、有効な解決方法を模索・検討し解決案を導き出す
2.『生コン屋さん』の利点を活かした新規事業の開発・開拓を試みる
3.上記で得た知識や技術を新規事業として構築し、『生コン屋さん』の閉塞感を打開する
をコンセプトに、現在全国53社加盟によるネットワークが構築されています。


技術勉強会の内容は次の通りです。(抜粋)


◎基調講演:「コンクリートリサイクルの将来」
明治大学 理工学部建築学科教授 小山明男氏
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21世紀の持続的発展に関する世界規模の問題提起
(世界共通の5問題、1.人口、2.食糧、3.環境、4.エネルギー、5.資源)
持続可能な社会の枠組み(21世紀環境立国戦略のイメージ) 
環境省が提示する、地球生態系と共生して持続的に成長・発展する経済社会の実現に向けた3要素
・低炭素社会(気候変動と生態系)
・自然共生社会(自然の常識を根幹とする戦略)
・循環型社会(環境負荷と生態系)

人類の持続的発展を可能にするためには、生産活動の新たな指標の大転換が必要。
20世紀は生活水準と利便性の向上を目指して「生産性向上」を指標として生活の豊かさと利便性を手に入れた。その結果、地球的規模の環境破壊と資源枯渇を引き起こした。
21世紀は「生活水準を享受する利便性に対する自発的抑制」が指標となり、環境共生型の節度ある生活水準を模索することになる。
持続可能な発展(利便の質の確保)のシナリオはあるのか?など、なぜリサイクルが必要かについて説明があった。
また、建築・土木業界の資源循環、コンクリートのリサイクル、再生コンクリート技術やリサイクルの推進を後押しする制度等、コンクリートリサイクルに向けて次のような示唆があった。
・解体・再資源化技術の向上、業としての地位向上を踏まえたうえで、社会的責務の全うに努める
・再生市場における「需要と供給」、「生産と流通」システムの構築に向けた取り組みを積極化する
・再生資源に関する各業界の展望を幅広く聴取し、循環型社会の構築に貢献
・再生資材等の率先利用を国等から民間にまで拡大を要請
・再生資材の積極的使用を建築生産に係るものとしての責務を認識する
    

◎地域素材利活用協会について
一般社団法人地域素材利活用協会理事 山下氏

素材から建築や町づくりを行う活動を通じて、地域社会の経済効果を向上させるだけでなく、国土の利用整備保全や、学術や文化芸術の振興を担うことを目的としている。
南九州に分布するシラス(火砕流堆積物)をコンクリートに使用した例について講演があった。
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◎エコセメントの概要と事例
太平洋セメント中央研究所 多田氏

エコセメントの開発経緯、製造工程、性状特性等の説明と使用事例の紹介があった。
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◎Second Miracle from MAPEI
MAPEI Giogio Ferrari氏

Mapeiコンクリートサスティナビリティの挑戦として、フライアッシュ、シリカフームとナノシリカでコンクリートを作る。Co2削減、資源の再利用、耐久性の向上(質の向上)を図ることが可能。
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◎500万m3創出への挑戦「生コン需要創造のカギは舗装!」
東京エスオーシー株式会社 常務取締役 渡辺夏也氏

道路舗装の実情、舗装用生コンの需要(期待度も含む)、コストやメリット等について


◎IBB Probe(輸送中の生コン品質管理システム)共同開発進捗報告と販売計画
IBB Denis Beaupre氏
株式会社パーク 取締役社長 若王子大輔氏
GNNマシナリージャパン株式会社 代表取締役 廣藤義和氏
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IBB Probeの商品説明、日本版スマートアジテーター車の概要説明、今後の展開についての案内
・IBBprobeによるスマートアジテーターの可能性
・全数量あるいはランダムサンプリングで、納入されたフレッシュコンクリートにおける全データがロギングされる。
・クラウド上にデータを集積
Probeの計測するデータ以外の動荷重データ、原材料品質データ等を組み合わせれば無数のビッグデータベースを構築でき、膨大なデータの他変量解析により、変動要因を多く併せ持つコンクリートの法則を解き明かすことを期待できる。


◎現場で生コン製造・納入!“どこでも”モバイルミキサー車
REIMER&レミックスマルハチ 代表取締役社長 山下八起氏

山下社長より導入した“モバイルミキサー車”(写真参照)の紹介があった。課題は今後の運用。地方においてはどんな需要にも対応していこうとする熱意がうかがわれた。
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◎GNNメンバーからの発表

・コンクリート補修業を生コン工場の新規事業として活用した事例
(有)長岡生コンクリート プロダクトマネージャー 小松英樹氏 
・生コン集約化事例:「水耕栽培事業、メガソーラ事業への展開」
炭平コーポレーション 代表取締役社長 鷲澤幸一氏
・高炉スラグ微粉末を用いた高耐久コンクリートの製造
東伸興産 取締役ソリューション事業部長 渡邉清信氏
・スラッジ、戻コンの問題はもう過去の話
「大阪兵庫工組回収骨材の有効利用検討WG」報告 WG主査 栗延正成氏
「ネオミックス」報告 依田儀一商店 専務取締役 依田健一氏
   
講演発表終了後に懇親会(立食パーティー)が開催され、セミナーの熱い熱気はそのまま、大盛上がりの中終了しました。

新東産業株式会社 開発部 仲田昌弘



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2013年10月30日

平成25年度 東京・静岡・長野コンクリート診断士会合同セミナー報告Vol.2

前回報告の続きです。

土木研究所の見学セミナー

土木研究所(つくば)の概要は、
独立行政法人土木研究所
 つくば中央研究所
 水災害・リスクマネジメント国際センター
 構造物メンテナンス研究センター
 敷地面積:333,475m2、建物延床面積:48,029m2(A〜Iブロックの9施設)

今回見学するのは、
CAESAR「日本の土木構造物は老朽化が始まり、構造物の健全性を評価し、維持管理する技術の確立を急ぐ必要性から研究組織を改組・発展させ、道路橋の安全管理のための構造技術に関わる総合研究機関」
で、2008年4月1日に設置されました。

主な実験施設は、
 構造物実験施設(30MN大型構造部材万能試験機、1,000kN疲労試験機、
 大型構造物繰返し載荷試験装置、構造物繰返し載荷装置)
 構造力学実験施設(輪荷重走行試験機)
 部材耐震強度実験施設
 耐風工学実験施設(低速風洞)
 基礎特殊実験施設
 基礎機械格納庫
 臨床研究用撤去部材保管施設(劣化部材を展示)
 試験橋梁

全国14箇所から「ASR・塩害・凍害をはじめ、多数の劣化・損傷(複合劣化)により撤去された構造物」が展示されており、これらを調査さながらの体験(見る・触れる等実体感)することが可能でした。今後の構造物の調査・診断に役立つ貴重な見学・学習をすることができました。ご案内頂いた、ご担当者の方々に深く感謝を申し上げます。

診断士会集合写真
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セミナー座学
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30MN大型構造部材万能試験機
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実荷重試験機
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試験体(津波による実想定荷重)
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銚子大橋(鋼5径間ゲルバートラス桁)劣化部材の耐荷性能検証後の部材
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神戸橋(鋼板接着で補修されたRC床板)凍害・疲労による複合劣化
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神戸橋(橋梁)ASR
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旧温海川橋(橋脚)発錆限界塩化物濃度に関する調査(鉄筋の被り他)
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津波橋(RCT桁橋)塩害による落橋
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植苗橋(ポストテンションPC橋のグラウト充填状況)
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能生大橋(橋梁、床板)塩害
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首都高速 (火災損傷)
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ショウボンド補修工学研究所
 
基本理念は
「化学と土木の有機的な融合から生まれる技術の土木・建築分野への展開」
経験工学から補修工学へ
研究所の概要は
 敷地面積:21,146m2
 本部・研究棟、大型実験棟、移動載荷試験棟、供試体製作棟、屋外展示場の6施設
 研究棟:高分子材料の研究開発を中心に行う施設

製品の耐久性を評価する環境試験室、機械的特性を測定する物性試験室、劣化メカニズムや劣化状況の解析ができる電子マイクロアナライザー(EPMA)をはじめとする各種分析装置等を見学しました。
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大型実験棟及び展示

長さ20mの梁、幅4mの床板等の試験が可能な500kN構造物疲労試験機、
恒温恒湿室内200kN構造物疲労試験機、
全天候室(自然環境を再現、日射、気温:-20℃〜+60℃、降雨、降雪)

250kN移動載荷試験装置
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展示(塩害損傷と対策事例)
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とても充実したセミナーでした。有難うございました。

東京コンクリート診断士会正会員 仲田昌弘



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2013年10月21日

平成25年度 東京・静岡・長野コンクリート診断士会合同セミナー報告Vol.1

平成25年9月27日、東京コンクリート診断士会(41名)、静岡コンクリート診断士会(15名)、長野コンクリート診断士会(8名)の3診断士会合同による見学セミナーが開催されました。
3診断士会の他、東海コンクリート診断士会から2名、広島から1名の参加もあり、参加者は計76名!関心事満載の内容で盛況に実施されましたので、その内容をレポートします。

台風一過の快晴の中、独立行政法人建築研究所(つくば)を見学。
研究所の概要は次の通りです。
・昭和54年4月 現筑波研究学園都市に移転
・敷地面積約180,000m2、28施設(延床面積:42,579m2)
住宅・建築・都市計画技術に関する研究開発、地震工学に関する研修等幅広い活動を公的研究機関として公正・中立の立場で総合的、組織的、継続的に実施している機関。
安全・安心で持続可能な住宅・建築・都市の実現に向け、国土交通大臣より示された4つの研究開発目標があります。
・グリーンイノベーションによる持続可能な住宅・建築・都市の実現
・安全・安心な住宅・建築・都市の実現
・人口減少・高齢化に対応した住宅・建築・都市ストックの維持・再生
・建築・都市計画技術による国際貢献と情報化への対応
その他、緊急性の高い政策課題(東日本大震災等)や、UNESCO、JICA、CIB等と連携した国際協力活動の支援等の活動。

今回の見学予定は、建築材料実験棟、クリープ実験棟、暴露試験場、防耐火実験棟、実物大実験棟の5施設です。

■表玄関
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■建築材料実験棟
5000kNの耐圧試験機
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支柱の剛性さに驚き

アンカーの引き抜き試験
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中性化試験
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被覆材の暴露試験
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膨大な数にあ然・・・。放置場所がなく廊下にまで


■クリープ実験棟
コンクリートのクリープ試験
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木材のクリープ試験
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暴露試験場
暴露試験場 種々のパネル他
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昭和40年代の軽量骨材コンクリート
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暴露試験場の看板:ジョーク
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■防耐火実験棟
耐火試験炉内
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耐火試験炉
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壁部材用耐火試験炉:手前パネルを壁部材にして試験
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高強度コンクリート試験体 爆裂状況
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集成材の燃焼実験体
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一般に木材の燃焼速度は、1mm/1min


■実大構造物実験棟
実大構造物実験棟内概要
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実大構造物実験棟内
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大規模な実物大実験設備に驚き!
安心・安全な持続可能性を実現する技術の発展に尽力されている様を目の当たりに見て感激しました。
あっという間の一時間半の見学セミナーでした。

土木研究所、ショーボンド建設株式会社 補修工学研究所見学セミナーについては次回Vol.2にて報告します。

東京コンクリート診断士会正会員 仲田昌弘

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2013年06月12日

ご連絡:「生コン塾」へお問合せいただいた九州のお客様へ

数年前、お問合せいただいた際には対応できなかったのですが、社内体制が整い、地方での開催が可能になりました。
あらためてお打合せさせていただきたいのですが、連絡先を失念し、弊社よりご連絡差し上げられない状況です。
ご担当者様が弊社サイト、もしくはこちらのブログをご覧になりましたら、大変恐縮ですがご一報いただきたくお願い申し上げます。

生コン塾 担当講師 田辺 昭人
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2013年02月21日

第6回GNN勉強会開催報告

2013年2月8日 第6回GNN勉強会が金沢APA HOTELにて開催された。
今回の勉強会は、金沢生コンクリート(株)社がホスト役となり、「北陸の生コン」と題したテーマで進められた。
7日は「春一番の突風!」、8日当日は「西高東低の典型的な冬天候!」と、まさに日本の北国、ご当地の歓迎模様。遠方からの参加者の中には、冬の嵐の影響によるJRの運行遅延等で遅れる方もいたが…、総勢60数名の参加者となった。

(株)豊蔵組 豊蔵氏より開催の挨拶があり、参加者全員の自己紹介の後プログラムへと進行した。

1.(株)あづまコンクリート工業社 毛利幸一氏
  “富山地区におけるフライアッシュコンクリートの現状と現場の要望について”講演
  低炭素化コンクリート、アルカリシリカ骨材反応の抑制等を目標するが、高炉スラグ
  微粉末は近郊に生産基点がなく対処できない。
  一方、3.11以降火力発電所の稼働依存が大きくなり、多くのフライアッシュが発生
  するに至っている。北陸電力社と協働でフライアッシュコンクリートの標準化にチャ
  レンジをした。
  フライアッシュの特性、品質等のデータをはじめ、その影響やコンクリート材料と
  しての取組みを講演され、フライアッシュコンクリートの特徴、品質等について説明
  があった。
  産官学の協働により実積が増えているとのこと。今後の展開が楽しみ…
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2.金沢生コンクリート(株)社 苗代久人氏
  “地元で入手できない石灰石を使用した一例”講演
  骨材の価格はほとんどが運賃といってよいでしょう。従って良質な骨材を地場で
  入手することが重要である。今般は、異業種とのコラボレーション
  により運賃コストを抑えることで遠方から石灰石を入手することが可能となった。
  これらの経緯について語られた。
  “IWA骨材製作、途中経過”について和田氏から講演があった。
  GNNグループ プロジェクト(再生骨材:IWA骨材)の進捗状況の説明があった。
  コンクリート用途の他に着色をした建材品への応用等、商品紹介があった。

3.(有)長岡コンクリート社 渡辺正貢氏
  “雪の積もらない冬の北陸の舗装(未利用熱ポーラスコンクリート)”
  ドライウエー(透水性無機環境舗装材)の応用編の紹介があった。

4.PLASTISEKK社 Riccard Maggioni 氏
  “トンネルのPVC止水材”について商品紹介
  新設にもメンテナンスにも対応可能、容易に防水対策が可能な商品

5.金沢工業大学 宮里心一 教授
  “耐久性を考慮した生コン製造”
  北陸地区の構造物の耐久性の必要性と劣化の実情を紹介。耐久性を考慮した
  生コンの製造を提案。
  環境等をデータベース化したソフトから、容易にその立地条件等から必要な
  耐久性を考慮した生コンの要求性能を精査できる時代が到来する。
  LLCを考慮し、安価な生コン、必要な耐久性を保持した生コン、様々なニーズ
  に応えられる製造メーカーが望まれるのではないか…
  技術力の差が勝ち組となる!
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6.(株)ミルコン 青山宏昭氏
  “泡ムース混入コンクリート技術の可能性”
  プレキャストコンクリートの耐久性(特に凍結融解の繰返しによる凍害耐久性)
  の向上を目的として開発されたコンクリート
  従来のAE剤による空気泡の導入による耐久性の改善より、さらに安定した空気泡
  をコンクリート内部に混入しようとするものである。泡ムース状になった気泡を
  コンクリートの混練時に加え、気泡膜の強い微細な空気泡を混入するものである。
  硬化後も微細な空気泡が適正な範囲に分散している。
  従来より凍結融解にたいする耐久性の向上が得られる結果が得られる。
  
7.事務局よりGNN活動報告

熱いGNN北陸勉強会は大幅にタイムオーバーとなりましたが、盛況のうち無事終了。
その後、同ホテル内にて懇親会が盛大に行われ、さらに吹雪の金沢の町へ二次会…三次会??
(新東産業株式会社 FS部 仲田昌弘)


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2013年01月28日

東京コンクリート診断士会 第7回技術見学会開催報告 Vol.2

前回報告に引き続き、見学会2日目の内容報告です。

浜岡原子力発電所
様々な「地震対策」について説明を受け、その現場を見学しました。今回の見どころは、海抜18m・総延長約1.6kmのコンクリート防波壁です。
浜岡原子力発電所の“地震に対する備え”の概要は次の通りです。

内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」(想定東海地震、東南海地震、南海地震の3つの地震が同時に発生する大規模地震:マグニチュード8.7)による震度分布や津波高等の推計データを基に同発電所への影響に関する評価を検討、また、原子力安全・保安院公表の「福島第一原子力発電所事故の技術知見について(取りまとめ)」等も加えて安全対策に望んでいるのが基本姿勢です。

1. 地震対策
目標地震動(岩盤上で焼く1000ガル)を自主的に設定した“耐震裕度向上工事”を実施
・基礎を岩盤に直接設置(表層地盤に比べ1/2〜1/3程度の揺れに減少) 
・地震力を受け持つ鉄筋コンクリートの厚い壁を多く規則正しく配置した
 壁式構造の建屋
・原子炉の自動停止(最地下にある地震計が120ガルを感知すると自動停止)
基準地震動Ss(800ガル)、一般建築物の3倍の地震力に対応した重要設備対策
・原子炉建屋、原子炉圧力容器、原子炉停止時の冷却系、制御棒、
 非常用炉心冷却系等、放射性物質の影響を及ぼす重要設備に対処を施す

2. 津波対策
浸水防止対策―1 敷地内への浸水を防ぐ
・新耐震設計審査指針に基づく敷地付近の最高数位は、TP(基準水位)
 +8m程度と想定し、高さTP+10〜15m、幅60〜80mの砂防堤防、
 に加え海抜22mの防波壁(総延長1.6km、)と両端部には海抜
 18〜20mまでの盛土のかさ上げを行う。

 防波壁=鉄筋コンクリート造地中壁:厚さ1.5m、幅7m、深さ10〜30m
 (スカイツリーでも採用された工法)を地中岩盤まで根入れをする
 基礎構造。壁部は鋼材と鉄骨・鉄筋コンクリートの複合構造のL型壁
 (たて壁:厚さ2m、高さ10〜12m、底板:厚さ2m、幅7m)
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防波壁概要(砂丘を含む)
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原子炉防護コンクリート壁

 
 海水取水ポンプを守る防水壁=
 海とトンネルでつながっている取水層から海水が溢れた場合に
 備えて、屋外にある海水取水ポンプの周囲に高さ3mの防水壁を
 設置
   
浸水防止策―2 敷地内が浸水しても建屋内への侵入を防ぐ
・緊急時海水取水設備の設置(同様の機能を持つポンプを地下水槽を
 有する防水構造の建屋の中に設置)
・防水扉から水密扉へ取り替え、強化扉の新設による二重構造等、
 原子炉建屋内への浸水を防ぐ


緊急時対策の強化=「冷やす機能」を確保
・注水(原子炉内へ直接水を送る)
 空冷式熱交換器、可搬式動力ポンプ、水タンク(高台)の設置等
・除熱
 電源喪失時にベント操作 窒素ボンベの設置、中央制御室からの
 遠隔操作化
・電源供給(代替電源の確保)
 ガスタービン発電機の高台への設置
 災害対策用発電機の原子炉建屋屋上への設置
 予備蓄電池の確保
 電源盤、配電盤の高台への設置

等の3つの対策を福島第一原発の経験を基に強化している。
定期点検中の原子炉を目の当たりにして、覆っているコンクリートの実情や、上記の安全対策を見学して安心感を得た。福島原発の二の舞を起こしてはならないという強い決意が覗われた。
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コンクリート防波壁
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原発建屋他
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隣接して風力発電が設置


■蓬莱橋(一級河川大井川に架設された木造の橋梁:歩道橋)

島田宿の開墾人総代達が時の県令(現在の知事にあたる)に陳情して許可を得て、1879年(明治12年)1月13日に完成。
現在の蓬莱橋は、全長897.4m、通行幅2.4m。1997年12月に『世界一長い木造歩道橋』としてイギリスのギネス社に認定される。橋の名称の由来は、静岡藩主となった徳川亀之助が開拓する幕臣達に「ここは蓬莱・宝の山」と激励したことがいわれと伝えられている。
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“蓬莱は、中国の伝説で”東海中にあって仙人が住み、不老不死の地とされる“
橋を渡った先には、仙人達が… “宝の山”“不老不死の地”何か良いことがありそう!と、皆様のご健康とご発展を祈念しての報告でした。

東京コンクリート診断士会正会員 仲田昌弘



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