2013年06月12日

ご連絡:「生コン塾」へお問合せいただいた九州のお客様へ

数年前、お問合せいただいた際には対応できなかったのですが、社内体制が整い、地方での開催が可能になりました。
あらためてお打合せさせていただきたいのですが、連絡先を失念し、弊社よりご連絡差し上げられない状況です。
ご担当者様が弊社サイト、もしくはこちらのブログをご覧になりましたら、大変恐縮ですがご一報いただきたくお願い申し上げます。

生コン塾 担当講師 田辺 昭人
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2013年02月21日

第6回GNN勉強会開催報告

2013年2月8日 第6回GNN勉強会が金沢APA HOTELにて開催された。
今回の勉強会は、金沢生コンクリート(株)社がホスト役となり、「北陸の生コン」と題したテーマで進められた。
7日は「春一番の突風!」、8日当日は「西高東低の典型的な冬天候!」と、まさに日本の北国、ご当地の歓迎模様。遠方からの参加者の中には、冬の嵐の影響によるJRの運行遅延等で遅れる方もいたが…、総勢60数名の参加者となった。

(株)豊蔵組 豊蔵氏より開催の挨拶があり、参加者全員の自己紹介の後プログラムへと進行した。

1.(株)あづまコンクリート工業社 毛利幸一氏
  “富山地区におけるフライアッシュコンクリートの現状と現場の要望について”講演
  低炭素化コンクリート、アルカリシリカ骨材反応の抑制等を目標するが、高炉スラグ
  微粉末は近郊に生産基点がなく対処できない。
  一方、3.11以降火力発電所の稼働依存が大きくなり、多くのフライアッシュが発生
  するに至っている。北陸電力社と協働でフライアッシュコンクリートの標準化にチャ
  レンジをした。
  フライアッシュの特性、品質等のデータをはじめ、その影響やコンクリート材料と
  しての取組みを講演され、フライアッシュコンクリートの特徴、品質等について説明
  があった。
  産官学の協働により実積が増えているとのこと。今後の展開が楽しみ…
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2.金沢生コンクリート(株)社 苗代久人氏
  “地元で入手できない石灰石を使用した一例”講演
  骨材の価格はほとんどが運賃といってよいでしょう。従って良質な骨材を地場で
  入手することが重要である。今般は、異業種とのコラボレーション
  により運賃コストを抑えることで遠方から石灰石を入手することが可能となった。
  これらの経緯について語られた。
  “IWA骨材製作、途中経過”について和田氏から講演があった。
  GNNグループ プロジェクト(再生骨材:IWA骨材)の進捗状況の説明があった。
  コンクリート用途の他に着色をした建材品への応用等、商品紹介があった。

3.(有)長岡コンクリート社 渡辺正貢氏
  “雪の積もらない冬の北陸の舗装(未利用熱ポーラスコンクリート)”
  ドライウエー(透水性無機環境舗装材)の応用編の紹介があった。

4.PLASTISEKK社 Riccard Maggioni 氏
  “トンネルのPVC止水材”について商品紹介
  新設にもメンテナンスにも対応可能、容易に防水対策が可能な商品

5.金沢工業大学 宮里心一 教授
  “耐久性を考慮した生コン製造”
  北陸地区の構造物の耐久性の必要性と劣化の実情を紹介。耐久性を考慮した
  生コンの製造を提案。
  環境等をデータベース化したソフトから、容易にその立地条件等から必要な
  耐久性を考慮した生コンの要求性能を精査できる時代が到来する。
  LLCを考慮し、安価な生コン、必要な耐久性を保持した生コン、様々なニーズ
  に応えられる製造メーカーが望まれるのではないか…
  技術力の差が勝ち組となる!
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6.(株)ミルコン 青山宏昭氏
  “泡ムース混入コンクリート技術の可能性”
  プレキャストコンクリートの耐久性(特に凍結融解の繰返しによる凍害耐久性)
  の向上を目的として開発されたコンクリート
  従来のAE剤による空気泡の導入による耐久性の改善より、さらに安定した空気泡
  をコンクリート内部に混入しようとするものである。泡ムース状になった気泡を
  コンクリートの混練時に加え、気泡膜の強い微細な空気泡を混入するものである。
  硬化後も微細な空気泡が適正な範囲に分散している。
  従来より凍結融解にたいする耐久性の向上が得られる結果が得られる。
  
7.事務局よりGNN活動報告

熱いGNN北陸勉強会は大幅にタイムオーバーとなりましたが、盛況のうち無事終了。
その後、同ホテル内にて懇親会が盛大に行われ、さらに吹雪の金沢の町へ二次会…三次会??
(新東産業株式会社 FS部 仲田昌弘)


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2013年01月28日

東京コンクリート診断士会 第7回技術見学会開催報告 Vol.2

前回報告に引き続き、見学会2日目の内容報告です。

浜岡原子力発電所
様々な「地震対策」について説明を受け、その現場を見学しました。今回の見どころは、海抜18m・総延長約1.6kmのコンクリート防波壁です。
浜岡原子力発電所の“地震に対する備え”の概要は次の通りです。

内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」(想定東海地震、東南海地震、南海地震の3つの地震が同時に発生する大規模地震:マグニチュード8.7)による震度分布や津波高等の推計データを基に同発電所への影響に関する評価を検討、また、原子力安全・保安院公表の「福島第一原子力発電所事故の技術知見について(取りまとめ)」等も加えて安全対策に望んでいるのが基本姿勢です。

1. 地震対策
目標地震動(岩盤上で焼く1000ガル)を自主的に設定した“耐震裕度向上工事”を実施
・基礎を岩盤に直接設置(表層地盤に比べ1/2〜1/3程度の揺れに減少) 
・地震力を受け持つ鉄筋コンクリートの厚い壁を多く規則正しく配置した
 壁式構造の建屋
・原子炉の自動停止(最地下にある地震計が120ガルを感知すると自動停止)
基準地震動Ss(800ガル)、一般建築物の3倍の地震力に対応した重要設備対策
・原子炉建屋、原子炉圧力容器、原子炉停止時の冷却系、制御棒、
 非常用炉心冷却系等、放射性物質の影響を及ぼす重要設備に対処を施す

2. 津波対策
浸水防止対策―1 敷地内への浸水を防ぐ
・新耐震設計審査指針に基づく敷地付近の最高数位は、TP(基準水位)
 +8m程度と想定し、高さTP+10〜15m、幅60〜80mの砂防堤防、
 に加え海抜22mの防波壁(総延長1.6km、)と両端部には海抜
 18〜20mまでの盛土のかさ上げを行う。

 防波壁=鉄筋コンクリート造地中壁:厚さ1.5m、幅7m、深さ10〜30m
 (スカイツリーでも採用された工法)を地中岩盤まで根入れをする
 基礎構造。壁部は鋼材と鉄骨・鉄筋コンクリートの複合構造のL型壁
 (たて壁:厚さ2m、高さ10〜12m、底板:厚さ2m、幅7m)
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防波壁概要(砂丘を含む)
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原子炉防護コンクリート壁

 
 海水取水ポンプを守る防水壁=
 海とトンネルでつながっている取水層から海水が溢れた場合に
 備えて、屋外にある海水取水ポンプの周囲に高さ3mの防水壁を
 設置
   
浸水防止策―2 敷地内が浸水しても建屋内への侵入を防ぐ
・緊急時海水取水設備の設置(同様の機能を持つポンプを地下水槽を
 有する防水構造の建屋の中に設置)
・防水扉から水密扉へ取り替え、強化扉の新設による二重構造等、
 原子炉建屋内への浸水を防ぐ


緊急時対策の強化=「冷やす機能」を確保
・注水(原子炉内へ直接水を送る)
 空冷式熱交換器、可搬式動力ポンプ、水タンク(高台)の設置等
・除熱
 電源喪失時にベント操作 窒素ボンベの設置、中央制御室からの
 遠隔操作化
・電源供給(代替電源の確保)
 ガスタービン発電機の高台への設置
 災害対策用発電機の原子炉建屋屋上への設置
 予備蓄電池の確保
 電源盤、配電盤の高台への設置

等の3つの対策を福島第一原発の経験を基に強化している。
定期点検中の原子炉を目の当たりにして、覆っているコンクリートの実情や、上記の安全対策を見学して安心感を得た。福島原発の二の舞を起こしてはならないという強い決意が覗われた。
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コンクリート防波壁
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原発建屋他
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隣接して風力発電が設置


■蓬莱橋(一級河川大井川に架設された木造の橋梁:歩道橋)

島田宿の開墾人総代達が時の県令(現在の知事にあたる)に陳情して許可を得て、1879年(明治12年)1月13日に完成。
現在の蓬莱橋は、全長897.4m、通行幅2.4m。1997年12月に『世界一長い木造歩道橋』としてイギリスのギネス社に認定される。橋の名称の由来は、静岡藩主となった徳川亀之助が開拓する幕臣達に「ここは蓬莱・宝の山」と激励したことがいわれと伝えられている。
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“蓬莱は、中国の伝説で”東海中にあって仙人が住み、不老不死の地とされる“
橋を渡った先には、仙人達が… “宝の山”“不老不死の地”何か良いことがありそう!と、皆様のご健康とご発展を祈念しての報告でした。

東京コンクリート診断士会正会員 仲田昌弘



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2012年12月28日

東京コンクリート診断士会 第7回技術見学会開催報告

2012年11月22日〜23日、東京コンクリート診断士会、静岡コンクリート診断士会、両会合同で現場見学セミナーが開催されました。
現場見学セミナーの内容は次の通りです。

■第1日目
施工技術総合研究所
電気防食(塩害補修・剥落対策):R-1 蒲原高架橋
電気防食(塩害補修・剥落対策):東名由比川橋
アウトサイドケーブル:和瀬川橋
電気防食(塩害予防):清水港・日の出桟橋
清水灯台:(RC構造物・築100年)
■第2日目
浜岡原子力発電所
・原子力発電所地震対策について
  防潮堤現場見学
  蓬莱橋:世界最長の木造歩道橋
■合同懇親会(11/22)三保園ホテルにて

参加者は両会合わせて42名、多くの方々の参加と盛りだくさんの現場見学で、内容の濃い見学セミナーとなりました。以下、見学概要をご報告します。

1.施工技術総合研究所(施工総研)
建設機械及び機械化施工に関する試験研究を実施し、建設機械に関する技術の向上、建設事業の合理化を図ることを目的として、昭和39年に社団法人・日本建設機械化協会の付属機関として設立。
15万m2の敷地に多様な施設を擁しており、大規模な実験・試験が行えることに圧巻!様々な大型実験施設を目の当たりにしました。

超大型疲労試験機
(静的荷重6000kN、動的荷重4000kN)
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移動載荷疲労試験機
(最大490kN、単・ダンデム輪(軸)の載荷ユニットを取り付けて移動距離3mを最速2秒間で1往復して実際の車両荷重を再現)
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試験を実施した供試体が・・・、こんな結果になるものなのか・・・
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2.電気防食

国道1号線・蒲原高架橋の電気防食の現場見学
電気防食敷設状況
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電気防食コントロールボックス(外部から防食状況を監視)
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東名由比川橋 由比川橋の環境
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電気防食施工状況(電極の配置の様子)
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清水港日の出桟橋
桟橋の下部、潮の干満を受ける箇所に施工
コントロールボックスにて監視
※下部からの見学はできず、
構造物の概要を見学(霊峰富士山が壮大)
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3.和瀬川橋(桁補強工:アウトサイドケーブル方式

上部工の補強構造図
PDF(後日アップ予定)

施工状況(全体)
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施工状況
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4.清水灯台

明治維新により近代国家に向けて急速な工業化が推進される中、産業基盤として港湾の整備も急務であった。その一環として船舶の安全運航のための灯台整備も進められ、明治期にはコンクリート製の灯台9基を含む西洋式の灯台が66基が建設される。このうち唯一のRC造がこの清水灯台とのこと。
明治44年(1911年)に着工、翌45年に竣工。
形状:8角形
高さ:17.73m
下部外径:5.86m 壁厚:0.66m
上部外径:4.2m  壁厚:0.33m
縦方向19mmφ(1断面に7本、合計56本)
横方向10mmφ(40〜60mmピッチ)
※RC構造としての設計は考慮していない模様

躯体の耐久性調査は数回行われ、63年経過後の調査ではコア平均圧縮強度:21.7Nmm2、1983年(73年後)では18.0Nmm2との報告がある。2012年の今年で100歳となる。


一日目の盛りだくさんの見学セミナーを無事終え、ゆったりと温泉に浸りリフレッシュ。そして楽しい懇親会の場へ。

東京コンクリート診断士会会長(小野定氏)挨拶
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料理(相模湾の鮪ずくし)
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次回は、浜岡原子力発電所の大規模防潮堤の見学他、2013年新年一号にて第2部を報告します。

新東産業株式会社 開発部 仲田昌弘


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2012年11月15日

コンクリート塾 開催報告

新東産業株式会社主催、神奈川県小型生コンクリート協同組合協賛によるコンクリートセミナーを神奈川県小型生コンクリート協同組合事務所 会議室にて開催しました。
対象者は、JCI コンクリート主任技士を目指す同組合の技術者で、10月2日、11月5日の2回シリーズで行いました。
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講師は今年開講した“新東産業 コンクリート塾”塾長の仲田昌弘。
第1回テーマは「コンクリート主任技士合格に向って!」
当日の内容は以下の通りです。

 1. 論文なんか怖くない!
 2. 択一問題90点を取りに行く!
   徹底的に過去問に取り組む
   解説を理解して出題者の意図を見抜け 

“まずは、択一問題を確実に合格点を目指すこと! これがクリアーすれば、論文なんか恐れるに足らない。”と力説する仲田講師。
・・・とはいえ、論文の書き方のポイントも丁寧に説明しました。
 ☆出題者の意図を掴め!
 ☆トピックスを予想し、情報収集!
 ☆作成にあたり・・・
   全体の構想(俯瞰して練る)
   キーワードを列記
   スケルトン(骨組)を作成 = 起承転結
   文章に肉つけ = 曖昧な表現はNG     など
また、今年のトピックスを示唆しました。
 
第2回テーマは「最近のトピックス」

 ・自己治癒コンクリート(TV番組「夢の扉」放映ビデオ)
 ・コンクリートサスティナビリティー宣言
  今年の4月に業界関連7団体が“持続可能な社会を構築していくために、
  インフラ整備に重要で不可欠なコンクリートを責任を持って提供する
  ことを具体的に宣言”したことについて
 ・JCI生コンセミナー 「やりがいのある生コンクリートに向けて」
 ・フレッシュコンクリートの施工性能における照査・検査システムの検討
 ・低炭素化コンクリート
 ・新技術         など
について学んでいただきました。

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セミナー最終日、中山理事長から閉会の挨拶をいただき、皆さんお楽しみの懇親会へ。
受講された方々には、中山理事長から受講修了証書が手渡されました。皆さん、お疲れ様でした!

新東産業株式会社

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2012年11月02日

第13回東京コンクリート診断士会技術セミナー開催報告

2012年9月13日(木)、日本コンクリート工学協会会議室において、東京コンクリート診断士会主催第13回技術セミナーが開催されました。その内容をご報告します。

テーマ1:特別講演”サスティナビリティ”

演題:「コンクリートサスティナビリティに関する動向」
JCIサスティナビリティ・フォーラム委員長、香川大学工学部 堺孝司教授から上記の演題「コンクリートサスティナビリティの本質と動向」について講演がありました。
2012年4月に日本のコンクリート関連学・協会(7団体)が、共同で「コンクリートサスティナビリティ宣言」を行いました。
背景には、サスティナビリティ(持続可能性)が社会の基盤構築に重要なキーワードとなっていることがあります。東日本大震災は、社会基盤としてのインフラが堅牢であって初めて持続可能な社会が実現されることを示唆してくれました。そして社会基盤整備の基本材料の一つがコンクリートであり、年間の生産量が世界で200億トンを超えているコンクリートは、現在人類の安全・安心の要の役割を果たしています。より高度なコンクリート技術やその利用システムを開発することによって、真に持続可能な社会構築に貢献することが求められています。
資源の枯渇や地球温暖化に関わる循環型社会構築にも極めて大きな役割を果たし、建設におけるあらゆるステージで環境負荷低減を図らなければなりません。

(1)社会のサスティナビリティを実現するために、安全なコンクリート構造物の実現を図る
(2)コンクリート関連セクターにおける資源消費とCO2排出の低減に向けた努力を続ける
(3)コンクリート関連セクターとして、資源循環に大きく貢献する。
(4)コンクリートに関連する資源採取や構造物の建設において生物環境や地域環境の保全・向上に努力する
(5)コンクリートに関連するステークホルダーとの建設的なコミュニケーションにより良質な社会整備基盤を図る
(6)社会基盤施設の長寿命化に今後必要な技術及びシステムの開発を行い、その利用に向けた提案を積極的に行う
(7)サスティナブル技術の積極的な国際展開により、環境問題解決に向けた貢献をする
(8)社会の持続可能な発展を支えるために、コンクリート関連セクターに関わる人材の育成と技術の継承を図る
これらの8項目について具体的な検証を進め、様々なシナリオを構築しています。

2013年5月に向けて、ACI、RILEM共催の第一回コンクリートサスティナビリティ国際会議の開催を予定、ISO13315(ISO/TC71/SC8)の検討等の作業を進めています。

本講演の結論として、
 
人類は、20世紀後半に素晴らしい思想”sustainability”を発明した
この思想から、我々が抱える問題が極めて明確になった
我々自身及び将来の世代のために、持続可能な社会を実現する合理的なシステムを創ることが非常に重要である
コンクリートはそのための要である
現代社会では、ほとんどすべての人がインフラを利用し、長い間コンクリートで作
られた家やビルで過ごす
従って、サスティナビリティの本質と言える環境負荷が少なく安全な構造物を創る
ことが、コンクリート・建設産業で働いている我々の責務である


”コンクリート、これに代わるものはない”
と締めくくられました。

テーマ2:塩化物イオン定量方法

1.分光分析法
(株)IHIインフラシステム 戸田勝哉講師

非破壊検査であり、短時間でコンクリート表面の塩化物イオン濃度の分布を出力できる新しい診断システム
非破壊検査によって、コンクリート表面の劣化因子をコンター図によって出力可能。測定位置ごとに塩化物イオン濃度を出力できる。
表面塩分濃度から、公式によってコンクリート内部の塩化物イオン濃度の推測が可能
測定速度能力は200m2/d

2.蛍光X線分析
(株)日鐵テクノリサーチ 金田尚志講師

現場で簡易に測定できるポータブル型の蛍光X線分析装置が開発。
0.1kg/m3の精度をもって非破壊で検査できる。NETIS「KK-100109A」

3.電量滴定
(株)中研コンサルタント 後藤年芳講師

ドリル粉に炭酸塩を添加して溶出させることにより全塩化物イオン濃度と同等の分析値が得られる方

4.EPMAによるコンクリートの塩分分析
東京大学生産技術研究所 星野富夫講師

電子線マイクロアナライザと呼ばれる分析方法。1960年代から金属や半導体等の微量成分(不純物)の分析に用いられている。
コンクリートや材料等の定性・定量分析が可能、構造物の面的な塩分の定量や劣化現象の解析ができる。
化合物や生成物の特定は、単独では判定不可、他の分析方法と組合わせて行う必要がある。

以上の4つの塩分測定方法についての紹介がありました。また、実物のデモンストレーションも行われました。

セミナー終了後には懇親会が催され、参加者の闊達なコミュニケーションが得られ有意義な時間が過ごせました。

新東産業株式会社 開発部 東京コンクリート診断士会正会員 仲田昌弘
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2012年08月24日

EVENING THEATER 視聴報告

公益社団法人土木学会 土木技術映像委員会主催の第66回“EVENING THEATER”を拝聴した。

土木のこころ〜琵琶湖疏水から余部橋梁まで〜

「余部橋梁―さらなる100年へ」
(土木学会選定映像 土木学会第24回映画コンクール最優秀賞)約20分
「明日をつくった男 〜田辺朔郎と琵琶湖疏水〜」
(土木学会選定映像 土木学会第21回映画コンクール最優秀賞)約85分

の2本の上映会である。

余部(あまるべ)鉄橋は、1912年に完成したJR山陰本線に架かる日本最大のトレッスル式橋脚(高い鋼製のやぐら状の橋脚の上に桁を架け渡した構造)を有する鉄橋。同学会の「近代土木遺産」のAランクに指定されている。
橋の両端の橋台は、渓谷の斜面中腹に位置し、この間310mに11基のトレッスル橋脚が配置されている。鋼重量640トンのトレッスルはアメリカの橋梁会社で制作、23連、鋼重量330トンの桁は国産、東京石川島造船所で制作。
築後100年経過したことによる耐久性の低下や強風による運航阻害などからコンクリート橋への架替が決定された。
今回の映像は、2007年3月着工後、過酷な自然環境、営業線を運航しながらの構築で、2010年8月12日完成までの工事の記録である。
地上40m、長さ90m、重さ3800トンのコンクリート橋桁を既設鉄橋撤去後に(1)移動、(2)回転、(3)中央併合、(4)レール接合に至る難工事が圧巻である。既設鉄橋と並行してコンクリート橋を制作していき、最後の端部(上述したコンクリート橋桁:S字型)をトンネル出口からでた既設線路に先の四つの工程を駆使して接合させたのである。
まさにさらなる100年への希望のコンクリート橋である。


2作目の”明日をつくった男”田辺朔郎は、近代日本のエンジニアとして工部大学「現東京大学工学部」で学び、東京遷都による衰退の危機にあった京都を琵琶湖疏水(琵琶湖と京都を結ぶ水路)をつくり、水道・農業用水、交通路としての運河、水力発電施設の建設など本格的総合開発事業の責任者を務め、難工事を克服し京都の近代都市として再生を果たした。
100年先の未来を見据えて前代未聞の難工事に挑んだ田辺朔郎の姿を通して、新しい未来を自分たちの手で築こうとする明治の人々の気概と魅力を伝えようとする劇映画である。

日本人の緻密で器用、真面目、探究心は旺盛で勤勉さは、外来の知識と技術を完全に”自分のもの”にした。この優秀性は黒船で来航した米国のペリー提督がずばり予言しているそうだ。「日本人は探究心と技能に優れた、世界にも稀にみる人たちである。必ず世界に雄飛するに違いない}と…
英国の科学誌「ネイチャー」は1877年に工部大学校の教育は世界に一歩先んじたものと称賛している。
日本文化と文明を築いた先覚の人たちの「智と技のDNA」を自覚し、世界に負けない「智と技の日本」でグローバル化社会に立ち向かわなければならないと感じた上映会であった。


イブニングシアターは、年に3回程開催予定。問合せ先は、土木学会土木学会図書館 土木技術映像委員会担当まで(http://committees.jsce.or.jp/avc/
四谷の公園の中にある閑静な場所(土木学会講堂※四谷駅下車徒歩5分での上映。会社帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょう。

新東産業株式会社 開発部 仲田昌弘

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2012年03月09日

東京コンクリート診断士セミナー開催報告

東京コンクリート診断士会、東工大応用セラミックス研究所共催のもと、3月1日(木)午後1:00〜5:00、東京工業大学 田町キャンパス・イノベーションセンター1階国際会議室において東京コンクリート診断士会第12回技術セミナーが開催されました。
日本コンクリート診断士会、東京コンクリート診断士会、地区診断士会、各会員及び法人会員の方々78名の参加があり、会場はほぼ満員と盛況のうちに行われました。

当日の流れは以下の通りでした。

1 開会挨拶
   TCD会長 小野定氏
2 講演:東京スカイツリーの建設とコンクリート技術
   (株)大林組技術研究所 生産技術研究部 主任研究員 神代康道氏
3 講演:クモノス、サーモグラフィー、レーザースキャナを活用した劣化調査・解析技術
   関西工事測量(株) 東京事務所長 生川慎氏
4 討論会:コンクリート診断士の役割と今後の診断士会活動について
   話題提供(1) コンクリート診断士のモラルについて TCD会長 小野定氏
   話題提供(2) 高知県コンクリート診断士会の活動と品質管理に関する研究
          高知県コンクリート診断士会 会長 原田隆敏氏
5 事務局からのお知らせと閉会挨拶



1 開会挨拶

小野会長開会挨拶では、東工大応用セラミック研究所によるワークショップの一環と東京コンクリート診断士会による技術セミナーの共催である旨説明がありました。

2 講演:東京スカイツリーの建設とコンクリート技術

東京スカイツリーは、2月29日に竣工式を終え、ついに完成に至りました。まさに話題の建造物についての建設技術、特にコンクリート技術に関する点で興味深い講演でした。
東京スカイツリーは、鉄塔であるためコンクリート構造物ではなく鉄構造物です。今回は、コンクリートに拘わる技術に関する内容でした。

a 世界一の高さのタワーを支える基礎杭 (ナックル・ウォール/大林組の開発)
 634m(ムサシ・武蔵)の高さを支える底部は、一辺が68mの三角形。
 縦横比9:1のスレンダーなタワーとなりました。地震や風による引き抜きや押し込み
 の強い力に対応するため、節の付いた特殊な構造の壁状にすることで摩擦抵抗を
 大きくしています。
  GL35m/連続地中壁杭(鉄筋コンクリート造)
  GL50m/節付き連続地中壁杭(鉄骨鉄筋コンクリート造)
  (http://www.nikken.co.jp/ja/skytree/structur/structure_02.php 参照)
b 心柱(心柱制震)
 タワー中心部の鉄筋コンクリート造の円筒。地震時など、タワー本体の揺れを低減
 する「制震」システム。オイルダンパーでタワー本体と連結。
 
 高強度・高流動コンクリート
 設計基準強度 :54N/mm2
 スランプフロー:55cm
 
 スリップフォーム工法を採用
 材料:中庸熱セメント、高性能AE減水剤と促進剤を併用
 流動性保持:2時間
 脱型時強度:0.1N/mm2以上(6.5時間) 外気温10℃程度にも対応
 (http://www.obayashi.co.jp/news/skytreedetail15_20110223 参照)
c 展望台デッキ(床コンクリート) 地上350m、450m
 地上350m(第一展望台)及び地上450m(第二展望台)の床コンクリート、
 軽量2種の軽量コンクリートが用いられている。
 高所までポンプ輸送は不可能とのことで、第一展望台までバケットにて引き上げ、
 用意したポンプにて打設を行った。

その他、建設における苦労話、新技術についてご講演頂きました。

3 講演:クモノス、サーモグラフィー、レーザースキャナを活用した劣化調査・解析技術

測量技術が生んだ、ひび割れ計測システム。離れた場所からひび割れ調査が可能で、現地調査から専用ソフトによるCAD図面自動描画により短時間で精度の高い計測ができる。また、時間的な(経時的)進行の数値把握も容易に行う事ができる。(http://www.kankou.co.jp 参照)


4 討論会:コンクリート診断士の役割と今後の診断士会活動について

コンクリート診断士のモラルについて、
・コンクリート診断士制度規則と定義
・コンクリート診断士の業務と要求される知識
・コンクリート診断士の倫理と活動
等、コンクリート診断士のあるべき姿とそれらを具体的にすることで、社会的な信頼に応えられ、診断士活動が社会インフラの基本となるコンクリート構造物の健全性を保つ一助をなし、社会貢献を担うものである、といった内容が小野会長から提示され、議論されました。

次に具体的な各地域での活動状況を高知県コンクリート診断士会 会長 原田隆敏氏より報告がありました。高知県コンクリート診断士会

 
最後に事務局から見学会の予定等の案内があり、閉会の挨拶を以て終了。その後は、近くのビアレストランで賑やかな懇親会が開催されました。



東京コンクリート診断士会正会員 仲田昌弘


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2012年02月08日

東京セメント建材組合主催 第9回組合研修会報告 Vol.2

“おもしろコンクリートの強度結果”

昨年実施された『東京セメント建材組合主催 第9回組合研修会』第二部実習の結果がまとまりました!

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第一部の様子
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第二部の様子


第二部“様々なコンクリート(悪い生コン〜自己充填コンクリート etc.…)”の28日圧縮強度は興味深い内容となっています。

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コンクリートアラカルト!


作製したコンクリートと圧縮強度の結果一覧と強度比較のグラフをPDFファイルでご報告しますのでご参照ください。



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配合1のベースコンクリート
圧縮強度36.8N/mm2 呼び強度24N/mm2を満足
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配合1のベースコンクリート
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天然砂の配合コンクリート
単位水量が少なく十分なワーカビリティーが得られる。
空気泡が連行しやすく、過剰に混入すると強度不足の原意となる。
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配合1に加水したコンクリート
現場での加水要請(約15リットル/m3)を想定して加水した
コンクリートの圧縮強度。8.2N/mm2(22%)の強度低下が確認。
20120208-008.jpg
配合@に塩化カルシウムを添加
塩化カルシウムを主成分とする促進剤を添加、塩化物量は約6kg/m3
(0.3kg/m3以下が規格値)。促進剤中の水分と促進剤の影響で28日強度が低下した。
20120208-009.jpg
配合1にコーラを添加
コーラを4リットル/m3を添加。遅延効果により、1週間は脱型不可。
28日強度は0.38N/mm2となった。
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配合1を充填不足で作成
締め固め不良のコンクリートを想定。コンクリート部材の
強度低下(品質不良)。
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高性能混和剤の過剰添加による分離
高性能AE減水剤の過剰添加によるコンクリートの分離を再現。
標準使用量の1.5倍程度を過剰に添加、分離状態になるが強度発現(遅延)
への影響は小さい。
20120208-012.jpg
高流動コンクリート
高強度・高流動コンクリート。スランプフローが60cm、自己充填性までに
は至らなかったが…、スランプ保持(1時間保持)、ブリーディング
(認められず)、流動性等を認識。圧縮強度は、57.3N/mm2を得る。



文献や慣例で何気なく記憶していたことが、実習・実験を通し、数値として具体的に認識できたことが大変勉強になりました。
報告内容が皆さまの参考になれば幸いです。


新東産業株式会社 営業担当 田辺昭人


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2012年01月27日

各種ひび割れ対策(膨張材、収縮低減剤、繊維・プラスチックファイバー)の効果について

※東日本セメント製品工業組合・東生会 2010年度研修会報告より

ひび割れ対策として、膨張材、収縮低減剤、繊維(プラスチックファイバー)を挙げ、それらの効果について4種類のひび割れを対象として調査した。

ひび割れの種類と対策を下記に示す。

(1)ひび割れの種類
  1 沈下ひび割れ
  2 拘束収縮ひび割れ
  3 プラスチック収縮ひび割れ
  4 乾燥収縮ひずみ(長さ変化率)
(2)対策
  1 膨張材:デンカCSA#20電気化学工業(株)社製
  2 収縮低減剤:eSRA(収縮低減剤)グレースケミカルズ(株)社製
  3 繊維:グレースマイクロファイバーL=12mm グレースケミカルズ(株)社製

試験概要と結果の詳細は、PDF(報告書)を参照

試験結果のまとめ
各種ひび割れ対策の効果
対策沈下ひび割れ収縮ひび割れ
(拘束型)
プラスチック
収縮ひび割れ
乾燥収縮ひずみ
(長さ変化率)
膨張材
収縮低減剤
プラスティック
ファイバー

注)評価基準は、△が標準コンクリートと同等の評価とした。


上記の結果から、コンクリート材料によるひび割れ対策にあたっては、ひび割れの原因に応じて、適切な対策を選定する必要があることがわかる。


これらのデータ及び試験結果が、関係各位のひび割れ低減対策の参考になれば幸甚です。

新東産業(株)千葉営業所所長 藪田健太郎


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